【脱ダサ部屋】お金をかけずに「おしゃれな部屋!」と思わせる3つのルール
【POINT!】入口の対角に主役を置く
入った瞬間に目に入るモノで印象が決まる 部屋に入るとまず人は対角を確認するので、その目線を利用する。目線が集まる対角に部屋の主役を置くのがもっとも効果的。死角をいくら飾ってもあまり目立たないのでもったいない。 たとえばこんなアイテムが部屋の主役候補です。 •大きめの観葉植物 •絵や写真、ポスター、ポストカード •雑貨 •ソファとクッション みなさんの部屋はいかがですか? ドアを開けて最初に目に入るモノはなんですか? ぜひ一度、部屋の対角線上に何を置いているか思い出してください。 親からもらったあまり好みではない収納家具、引っ越しからそのままになっている段ボール、結婚前から使っているプラスチックのラック……主役級とはいい難いモノが、どんと占領していたら要注意です。 「今さらどけるのは面倒」「そこにあることに慣れてしまった」と思うのも、ごもっとも。でも、それらを一度、対角線上からはずしてみると、部屋の雰囲気が変わるはずです。 対角線上からはずしたモノはどうするのか。 それは視界に入らない死角に移動します。対角ではない隅やソファ脇などの死角は多少散らかっていても、目線に入りづらいので、そんなに気になりません。 じつは「片付けが苦手!」という人にも、このルールは朗報です。 死角をうまく利用して、対角線上のモノを片付けてきれいにし、何を置くかを意識すると部屋がすっきりして見えます。 無理して部屋全体を片付けようとしなくても大丈夫。急な来客時にも役立つ便利なルールです。
【部屋の印象を変える法則】 【RULE②】1ヶ所だけに目線を集めて見せ場をつくる
「どこを見ていいかわからない」がイマイチな部屋にしている理由。 仕事柄、さまざまなお宅へ伺います。まず通されるのがリビングルームです。 今までの経験上、「なんか部屋がイマイチ。どうにかしたい!」と悩んでいる方の部屋の特徴は、ふたつあります。ひとつずつ見ていきましょう。 ❶ごちゃごちゃした部屋 ひとつめのイマイチ部屋は、掃除しているのに、なぜかごちゃごちゃしている部屋です。 たとえば、壁にはカラフルなドレス姿の子どもの写真や書道の作品、「いつからそこに?」というほど色あせたポスター。棚の上にはおみやげでもらったモノ、捨てられないブランド品のボックス。本や雑誌もあちこちにある。全国の地名入りちょうちんが、いろんなところに飾ってあるなんていうリビングもありました。 こんなふうに、いろんなモノがいろんなところに置いてあると、部屋に色があふれて、目がちかちかしてきます。また、目線が定まらずに“どうも落ち着かない部屋”になってしまうのです。どんなにきれいに掃除していても、です。 ❷何か物足りない部屋 ふたつめのよくあるイマイチ部屋は、殺風景な部屋です。 「モノを出しておくのがきらいなので、なんでも収納しています。そのせいか殺風景な部屋になってしまいます」。そんなご相談もよくあります。 実際にお家へ行ってみると、たしかに部屋は片付いているし、すっきりしている。でもなんだかさみしい、なんだか物足りない。寒々しく感じることもあります。 このように、きれいなのに、なぜか居心地のよくない部屋も多いです。 この“ごちゃごちゃ”と“物足りない”のふたつは、真逆のように見えて、共通点があります。 それはどこを見たらいいのかわからない部屋になっている点です。だから目が泳いでしまい、落ち着かない気持ちになるのです。 解消するルールはとてもシンプル。 それはどちらの部屋も、フォーカルポイント(見せ場)をつくること。それだけで部屋の印象が変わります。 フォーカルポイントとは〝目線を集める場所〞です。 1ヶ所に目線を集中させることで、ほかの場所が多少ごちゃごちゃしていてもあまり気にならなくなります。1点にピントを合わせて、まわりをぼかす写真撮影のテクニックと同じです。また、どこを見たらいいのかわからない部屋の中で、見るべきモノがはっきりして安定感が出ます。 「すてきだなぁ」と感じるホテルやレストランには、きっとこのフォーカルポイントがあるはずです。入口の正面に大きな絵や花などが飾ってあり、まずそこに目線がいく配置になっていませんか? ファッションも同じです。上下グレーの服を着ていたらどうでしょう。すっきりとこぎれいですが、色味がなく地味な印象です。そこに赤いベルト、ゴールドのピアスやネックレスなど、何かアクセントになるモノをひとつ足すと、目線が定まります。これがおしゃれに見える仕組みです。フォーカルポイントの考え方と同じですね。