OBCとサイボウズ、奉行クラウドとkintoneの標準連携機能を提供開始
オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、サイボウズと共同で、それぞれが提供する「奉行クラウド」と「kintone」の標準連携機能を企画し、10月にOBCから提供を開始した。 国内の従来のERPシステムは、企業の独自業務を網羅するためにカスタマイズを実施し、業務に合わせてシステムを構築する「Fit&Gap」が主流だった。しかし、AIなどテクノロジーの発展や制度改正が頻繁に行われるなど、変化が激しい世の中になってきたことで、ERPも時代に合わせたアップデートが求められる時代に突入してきている。そこで、変化に強く、業務を標準化するためにクラウドERPのニーズが高まっており、クラウドERPのメリットを最大化するための導入手法「Fit to Standard」が注目されている。 こうしたなか、すべての企業でクラウドERPによる業務の標準化を可能とするため、奉行クラウドとkintoneの標準連携を実現し、バックオフィス業務を網羅しながら企業の独自業務もカバーできる環境を提供する。 奉行クラウドは、累計80万社のノウハウが詰まった基幹業務アプリ。幅広い対応と細やかな機能の提供により、基本業務をなるべく変えることなく運用を可能にする網羅性がある。kintoneは、東証プライム上場企業の3社に1社を含む、3万6000社以上が利用しているノーコード・ローコードツール。ITの知識がなくても自社の業務に合わせたアプリを作成でき、日々変化する業務にあわせた改良も簡単に素早くできる。これらの強みを掛け合わせることで、クラウドERPとしてあらゆる企業業務の標準化を実現することが可能となる。 今後、OBCとサイボウズは、両社の協力にとどまらず、両社の協業パートナーとも連携しながら、企業全体の業務標準化を追求していく。OBCの協業パートナーは約3000社、サイボウズの協業パートナーは約450社おり、多くの企業のDX支援を行っている。両社はこの取り組みを協業パートナーにも展開することで、全国各地の多様な企業ニーズに対応し、すべての企業での業務標準化を目指して、緊密に連携し活動を続けていく。