高校レベルを明らかに超越、プロ顔負けのメディア対応力。堀越のキャプテンが明かす“圧倒的なプレゼン力の秘密”【選手権】
惚れ惚れしてしまうほどの...
[高校選手権・3回戦]堀越(東京A) 6−1 松山北(愛媛)/1月2日/駒沢陸上競技場 【動画】右足でも左足でもヘッドでも! 堀越FW三鴨奏太、前半だけで“完全”ハットトリック達成! 試合後のミックスゾーンでプロ顔負けのメディア対応をしていたのが、堀越のキャプテン、竹内利樹人(3年)だった。選手主導で戦術やスタメンの決定、選手交代の判断も行なうボトムアップ方式を採用している堀越で、その中心軸を担うわけだからしっかりしているのは当然なのだろうが、それでも受け答えの質が高校生のレベルを明らかに超越している。 例えば、「守備面で足先で行くようなプレーが目立ちましたが、キャプテンとしてそれについてはどう思いますか?」とのニュアンスの質問について、竹内ははっきりとした口調で次のように答えている。 「自分たちは取られたらすぐに取り返す、即時奪回を意識しています。その気持ちが前に行ってしまった結果、突っ込む形になってしまいました。ハーフタイムにも『相手に正体して、対応できるように』と言ったんですけど、そこは改めてチームとして共有したいです」 また、「キャプテンとして伝えるうえで何か参考にしたものは?」との質問にはこう回答した。 「自分なりのボトムアップ理論、キャプテン像を模索する中で親の友人の経営者の方々に色々と質問をしたり、大学でキャプテンシーを研究している方にどういうことが必要かを訊いたりしました。どの人からも言われたのは『上から言うだけではボスになってしまう。それは監督と変わらないよね』ということでした。だからこそ自分としては、上からではなく下から押し出せるようにやっています」 その姿に惚れ惚れしてしまったので、思わず訊いてみた。「プロ1、2年目の選手でもこれだけ綺麗にはっきりと話せる選手はなかなかいません。その話し方はどこで学びましたか?」と。すると、竹内は少しはにかんだ表情で“その秘密”を明かしてくれた。 「話すのは得意ではありませんが、母親がプレゼン力を向上させる会社を経営していて、小さい時から母親の影響もあって周りへのプレゼン力は培ってきたのかなと。何かあるとしたらそこだと思います」 本人の努力があってこその今。このまま魅力的な選手として飛躍を遂げてほしい。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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