ハーモニー・コリンが語る「新しい映画作り」――映画とゲームの融合、そしてテクノロジーによる表現の実験
コリン:たまにね。でも、若い子たちは自分の作ったものをインスタグラムやXで送ってきてくれるんだ。面白かったら採用する。それにチームの中には、SNSで面白いクリエイターがいないか探す担当がいて、見つけたら僕に見せてくれるんだ。ブラジル、アルゼンチン、中国、世界中から集まってきているよ。
――今のチームの規模は?
コリン:50人くらいかな。会社ができたのがほんの1年前。1年目は、制作と開発に集中していたから、最近ようやくその成果を世に送り出すことができるようになった。これからどんどん発表していくよ。例えば、今は、頭で思い描いたものをそのまま映像化する技術を開発していてね。プロンプトは要らない。思考を直接スクリーンに映し出すんだ。「ドリームボックス」って呼んでるよ。寝ている間に見た夢を丸ごとダウンロードすることも可能になる。
――どういう仕組みなんですか?
コリン:外付けのマイクロチップなんかを使って、脳波を読み取るんだ。
――「AGGRO DR1FT」にはゲームの「グランド・セフト・オート」のようなノリと世界観がありますが、ゲームは普段からプレイされますか?
コリン:うん。というか、最近はもっぱらゲームだね。ここ2、3年は映画も観なくなったから、本当にゲームばかりしているよ。
――ちなみにタイトルは?
コリン:最近はずっと「レインボーシックス シージ」をやってたよ。1人称視点のシューティングゲームでは一番好きかな。「エルデンリング」もたくさんプレイしているし、「Halo」もやり直してる。EDGLRDのチームは「Call of Duty」が好きで、仕事終わりにみんなでプレイすることもある。あと、そうだ、新しい「ゼルダ」(「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」)もやってるよ。あれは素晴らしいゲームだね。
脚本のない映画作りと、新しいナラティブ
――EDGLRDのチームは「ゲームコア」という固有の美学を共有しているそうですが、それはどういったものなのでしょう?