【高校サッカー】福井商「日本一を本気で倒しにいこう」6バックで臨むも大津に完敗
<全国高校サッカー選手権:大津4-0福井商>◇29日◇1回戦◇柏の葉 意表を突く6バックで守備を固めた福井商だったが、プレミアリーグ王者の大津(大津)の圧力に屈した。 4バックの脇に両サイドハーフも下がり、守備時には6人で最終ラインを形成。序盤から大津の猛攻に耐えたが、前半36分、サイドから崩されて先制点を許すと、後半3失点を喫した。 高木謙治監督(39)は「日本一を本気で倒しにいこうと、1カ月半準備してきたが、力及びませんでした。でも子供たちは本当にたくましく戦ってくれました。私の力不足です」と振り返った。 大津には、プレミアリーグ西地区得点王のFW山下景らが所属。その強敵を破るために指揮官は策を練った。「相手はどのポジションも強力なので、単純な5バックでは太刀打ちできない」。主将のDF谷田(3年)を中心に粘り強く守って0-1で折り返した。 高木監督はハーフタイムのチームの様子を「まったくあきらめていなかった」と振り返る。全員で1点を取りに行く決意を固めたが「大津さんのほうが1枚も2枚も上手でした」。全国王者の実力を見せつけられた。 チームはこれまで攻撃的なスタイルを磨いてきた。指揮官は「本当は今まで1年間やってきたサッカーで戦わせてあげたかったけれど、私がこの戦い方を選び、子どもたちもそれに納得してくれ一生懸命取り組んでくれた。本当に感謝しています」と実感を込めた。【奥岡幹浩】