朝食メニューで優秀賞 中部中の武仲さんと西岡君 三重県教委と給食会募る 松阪
100パーセント松阪産食材、消化良い
三重県教育委員会と県学校給食会が募集していた本年度の「みえの地物が一番! 朝食メニューコンクール」の個人・中学生の部で、最高賞の優秀賞に、いずれも松阪市立中部中学校1年の武仲古都子さんと、西岡遥軌君の2人が選ばれ、26日午後3時半から同中で表彰式が行われた。
同コンクールは朝食メニューを自分たちで考え、調理することを通して、自身の食生活に関心を持ち、望ましい食習慣を身に付け、地域生産者への関心を高めてもらおうと、2010(平成22)年から毎年行われている。対象は県内の小学5、6年生と中学生世代で、個人と学級の部がある。 ▶地場産物を必ず使用▶栄養バランスが良好▶1食4品以内▶材料費(1人分)は350円程度▶調理は1人で行い、時間は片付け時間込みで40分以内▶応募作品は個人も学級も共に1作品のみ――の6点を条件に募集したところ、小学生の部1284点、中学生の部2604点の応募があった。 三重短期大学食物栄養学科の教授らが書類審査し、小中各部門で、個人の優秀賞5点、優良賞、努力賞各10点、学級の部の学級賞2点が選ばれた。 優秀賞に選ばれた武仲さんは、3歳ぐらいに料理作りに興味を抱き、母親と一緒に作るように。得意料理は季節野菜を使ったきんぴら。今回の受賞作「100%松阪の恵み! 自家製野菜たっぷり朝ご飯」は、食材全てが松阪産で、豚肉の冷しゃぶサラダやアジの自家製梅マヨ焼き、夏野菜を使用した豆乳汁、自家製ご飯の4品。祖父らが作った野菜やみそ、米、自身もミニトマトを育てるなど家族、親戚が協力して食材をそろえて使用。栄養バランスや彩りにも気を配った。 西岡君は、5歳ごろに料理をする父親の影響で始め、「ちくわきゅうり」を最初に作った。現在では好きなチキンカレーを自ら作る。作品はスポーツ大会の朝食をイメージした「夏に負けるな‼ 朝からガッツリアスリート勝負めし‼」。ドライカレーのプレートと、トマトのコンソメ卵スープ、オクラと納豆のあえ物、水切りヨーグルトをバナナなどの果物で彩った。自身も硬式テニスの大会前に食欲がなくなる経験を踏まえ、消化しやすい食材を選びつつ、重要なタンパク質や炭水化物、ビタミンの摂取を意識し味も工夫して食べやすいよう意識した。 表彰式では、給食会の槌谷英史理事長(68)から表彰状を受けた。 武仲さんは「うれしい。これから寒い季節なので、シチューを作ってみんなで食べて温まりたい」、西岡君は「料理をこれからも楽しんで、腕を上げたい。優秀賞に選ばれてうれしいです」とそれぞれ話した。 2人の他、松阪地区から受賞したのは次の皆さん。(数字は学年) 【小学生の部】 ▶優良賞=佐久間莉穂(松江6)、松井櫻(米ノ庄6)、髙山玲音(大淀5) ▶努力賞=鈴木優里菜(松尾6)、松本樹(第四6)、田中悠乃(同5) 【中学生の部】 ▶優良賞=松本彩希(三雲1)、髙橋寿斗(鎌田1)、前田龍之介(嬉野1)、松倉有芽(西1)