2年ぶりにアッレーグリが監督復帰。「古くて新しいユベントス」の未来【現地発】
アッレーグリは強化権限を持つイングランド式のマネジャーへ
アッレーグリ(右)は2年前にすでに、C・ロナウド(左)の売却をアニェッリ会長に促していたとの噂も。今夏の決断に注目が集まる。(C) Getty Images
2年ぶりにアッレーグリが監督復帰し、クラブもチームもあらゆる意味で原点回帰へ。このいわば「古くて新しいユベントス」には、どんな未来が待っているのか。それを決定的に左右しうるのが、C・ロナウドの処遇だ。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年6月17日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 1900年代のイタリア文学で最も重要な小説の1つ、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサの『山猫』には、一世を風靡したこんな一節がある。 「何も変わらずにいるためには、全てを変えなければならない」 シチリア生まれの作家が言いたかったのは、「世の中の潮流は社会の全てを変えつつあるかのような印象を与えるが、結局のところ我々は慣れ親しんだ物事がそのままであり続けることを望んでいる」ということだ。
本文:3,898文字
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