2024年の忘年会はカニ&IPA三昧だ!
「ブラックタイド」は、この連載で何度も紹介している宮城・気仙沼にある有名なブルワリー。この名前に興味を示す競馬ファンは多い(ディープインパクトのお兄さんで、キタサンブラックのお父さんの名前がブラックタイドだから)。「ムスビマル」(やや濁った黄色いIPA。苦みの強いヘイジー。香りはややトロピカル。アルコール度数は6・5%)は飲んだことがあるが、「ハイパームスビマル」は飲んだことがなかったので、これにした(「ハイパーホヤぼーや」は飲んだことがある)。
「WCB」はこの連載で何度も紹介している、全国で最も有名なブルワリーのひとつ。東京・奥多摩にあるブルワリー「バテレ」とのコラボ「ウィンドウ・トゥ・バテレ」は、2022年バージョンをかつて飲んだ。その時は、WCB醸造の「ウィンドウ・トゥ・バテレ」とバテレ醸造の「ウィンドウ・トゥ・WCB」を飲み比べた(連載22)。
購入した3本に加え、事前にゲットしておいたサッポロ黒ラベルの「有馬記念缶」の計4本を持って克己さん宅へ。前回同様、仕事で遅れる友人が来るまで、オイルサーディンならぬオイルマカレル(サバ)とフォアグラを肴(さかな)にシャンパンで乾杯。1時間後に友人が自宅経由で(克己さん宅の近くに居を構えているから)到着したところで鍋にカニを投入! 彼にセットリスト(ビールを飲む順番)を考えてもらった。これも前回と同じだ。
1本目は、あつまれジンベエの海。
グラスに注ぐとやや濃いめの黄色いヘイジーだった。「おおヘイジーか!」と克己さんが喜んでくれた。克己さんはまだヘイジーを数多く飲んでいないので、物珍しさもあってヘイジーにハマっているようだ。
トロピカルフルーツの香り。爽やかなフルーツジュースの味。最初は甘さが来るが苦みもしっかりしていてバランスがいい。アルコール度数は8・5%。「ビールとフルーツジュースのフュージョン」とご満悦の克己さんに、この味と香りを果汁を加えず麦芽とホップのみで出していると伝えると「そんな芸当ができるとは!」と驚いていた。ビールは魔法だ。友人もひみつビールのクオリティーに満足していた。