【風景画の巨匠】県立美術館で9月29日まで開催「カナレットとヴェネツィアの輝き」展の見どころ(静岡)
静岡県立美術館で開催中の「カナレットとヴェネツィアの輝き」。風景画の巨匠と呼ばれるイタリアの画家カナレットの魅力に迫ります。 18世紀、水の都・ヴェネツィアの賑わいや暮らしの情景を鮮やかに描き出したカナレット。この作品はヴェネツィアで一番大きな運河を描いた作品です。 『サン・ヴィオ広場から見たカナル・グランデ(1730年以降)』 (徳増 ないる キャスター) 「ヴェネツィアは“水の都”と言われていますが、船の文化なんですね) (県立美術館 上席学芸員 新田 建史さん) 「水面がキラキラしていて、澄んだ空があって、そこにいろいろな人がいる、、このヴェネツィアのイメージを作ったのがカナレットたちの仕事だと思います」 『昇天祭、モーロ河岸に戻るブチントーロ(1738-1742年頃)』 (徳増 ないる キャスター) 「こちらはまたにぎやかな風景ですね。金色の船がとても輝いていますね」 (県立美術館 上席学芸員 新田 建史さん) 「『海との結婚式』という儀式があって」「ヴェネツィアの元首がアドリア海までこぎ出していって『私は汝と結婚する』と唱えながら、金の指輪を海に入れる。それによってヴェネツィアが海とつながっていると強調するそういう儀式」 これを見て感激したイギリスの貴族たちが、その思い出に、この絵を持ち帰ったといいます。 「カナレットとヴェネツィアの輝き」は、9月29日まで県立美術館で開催されています。