「サブスク大賞」、グランプリは「AI英会話スピークバディ」 趣味領域のサブスクが台頭
今年の受賞企業の傾向は?
昨年は食品関係の物販サービスの受賞が多かった。昨年と今年で、受賞企業が大きく変化している。 「もうサブスクサービスは世の中に当たり前に存在しているものである。さらに個人的にサブスクサービスにおいて、『衣食住』は一巡したと思っている。消費者はコロナ禍を経て、もう自分好みの衣食住のサブスクサービスを発見しているだろう。そのため、今回のサブスク大賞では、より趣味の領域、自分が成し遂げたいことを実現できるサービスが目立っている。スピークバディなどがいい例だろう」(美園顧問)と説明する。 物販のサブスクサービスはもう台頭しないのだろうか。美園顧問は、「また周期がまわって、衣食住の物販サービスに注目は集まるはずだ。そのためにも、これからの企業は黒字体質で盤石な経営基盤を整えていなくてはいけない。直近では、経営状況が厳しい企業も多い。来年のトレンドの予測は難しいが、今年同様、自分の願望を叶えることができ、当たり前だが経営状況が健康である企業が頭角を現すと思っている」と話す。 「サブスク大賞」の表彰式にて、サブスク振興会は、新会長にソーシャルインテリアで代表取締役を務める町野健氏が就任すると発表した。町野新会長は2025年のサブスク振興会の取り組みとして、主に①サブスクビジネスの学習支援②サブスク業界への貢献③サブスクサービスの創出サポートーーに注力すると発表した。 「振興会として、12月に新たに共創型不正情報プラットフォーム『SubsCield(サブスクシールド)』の提供を開始した。『SubsCield』は主に『不正利用』の課題を解決できるサービスで、2025年は同サービスの認知拡大に注力していく。昨年、サブスクサービスに関するガイドラインを策定しており、ガイドラインはユーザーに向けて、今回の『SubsCield』は事業者に向けて提供しており、さらなる健全なサブスク業界に成長できるようサポートしていきたい」(町野新会長)と展望を話した。
日本ネット経済新聞