元検察官vs“犯罪者”の戦い──“多様性”と“ネットミーム”を強みにカマラ・ハリス氏は女性初の米大統領になるのか?
白川プロデューサー 「当事者性がある上にかなり難題を背負わされたという感じがありますね」 飯塚記者 「ただ、中絶問題については当初から発言をしていて、最高裁で保守派が多数派になったことによって、中絶の権利を認めた過去の判例がひっくり返されることがあったんですね。それによって規制を強める州も増える中で、『女性が自分の体をどうするかというのは自分で決めるものなんだ』というリプロダクティブライツを擁護してきました。副大統領として初めて中絶を行う施設を訪問するというようなこともしていて、そういったところには一定の評価もあるのかなと思います」
■SNSで“ミーム化”…バズる政治家は選挙戦にも強い?
白川プロデューサー 「中絶の権利というのは、どちらかというと、若い世代の関心が高いテーマかなと思うんですけれども、そういったZ世代とか若い世代の有権者は彼女のことをどのように見ているんでしょうか」 飯塚記者 「“高齢男性”対“高齢男性”という構図からちょっと若い風が吹いたことによって、“ダブルヘイター”という『どっちにも投票したくない』人たちの票を掘り起こすことができるのかが重要になってくると思います。SNSを見てみると、彼女の過去の発言などがミーム化しているそうなんです」 白川プロデューサー 「ちょっと面白いものとして拡散している?」 飯塚記者 「そういう面もあるので、これまで彼女についてそんなに知らなかった層が関心を持って『彼女に投票したい』というふうになっていくかどうかは、これから注目なのかなと感じます」 白川プロデューサー 「この前の東京都知事選挙でもSNSがどう選挙に影響するかという力を目の当たりにしましたから、この先、そういったところで目が離せないですね」
飯塚記者 「また、トランプさんというのは、刑事事件で有罪評決を受けている“犯罪者”という立場です。一方、元検察官として犯罪者を追及してきた立場のハリスさん」 白川プロデューサー 「政治家同士の戦いとともに、元検察官と犯罪者という構図でも見どころということですね」
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日テレ報道局ジェンダー班のメンバーが、ジェンダーに関するニュースを起点に記者やゲストとあれこれ話すPodcastプログラム。MCは、報道一筋35年以上、子育てや健康を専門とする庭野めぐみ解説委員と、カルチャーニュースやnews zeroを担当し、ゲイを公表して働く白川大介プロデューサー。 “話す”はインクルーシブな未来のきっかけ。あなたも輪に入りませんか? 番組ハッシュタグ:#talkgender