十五夜家まわりで交流 子どもら、お菓子もらう 奄美大島
鹿児島県奄美市名瀬の石橋中央自治会と石橋町子ども育成会は20日、「十五夜家(やぁ)まわり」を行った。地域の子どもたちや保護者ら約50人が参加。町内の家々を訪問し、住民からお菓子をもらいながら交流した。 子どもたちを地域ぐるみで見守り、住民の交流を深めようと毎年開催している行事。7回目の今回は、12軒の民家や商店が協力し、数種類のお菓子を袋にまとめたものや、手作りの郷土菓子などを軒先に用意して子どもたちが訪れるのを待った。 参加者は2班に分かれて午後6時ごろに同市名瀬の新川ふれあい館を出発。チヂン(太鼓)を打ち鳴らして町内を歩き、一軒ずつ民家や商店を回った。子どもたちは大きな声で「うがみんしょーらん」とあいさつし、お菓子をもらった後には「ありがっさまりょうた」と声をそろえた。 毎年お菓子を提供している伊集院道誠さん(57)は「年々成長する子どもたちの姿を見るのが楽しみ。街中で子どもを見掛けることも最近少ない気がするので、こちらとしてもありがたい機会」と目を細めた。 家回りに参加した奄美小6年の女児(11)は「飲み物やお菓子をたくさんもらった。いろんな人が優しくしてくれた」と笑顔で話した。 石橋町子ども育成会の池田紀子会長は「地域の方との交流はもちろん、子どもたちが異学年と関わりを持てる場にもなっていると思う。少しでもいい経験や思い出として残ってくれたらうれしい」と語った。