イタリアの立ち位置はもはや「強豪国」から「二流国」に成り下がった【現地発】
これだけ深刻な状況に陥るのはイタリア・サッカー史で初めて
プレーオフ準決勝で北マケドニアに0-1で敗れ、W杯出場権を逃したイタリア。2大会連続の失態の原因はピッチ内外の諸問題にある。(C) Getty Images
EURO優勝がひと夏の夢だったかのように、2大会連続でW杯出場を逃したイタリア。ピッチ内外で複数の深刻な問題を抱え、もはや世界的な立ち位置は「強豪国」から「二流国」に成り下がったと言わざるをえない。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2022年4月7日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― イタリア代表がまたもやワールドカップ(W杯)の出場権を逃した。いわゆるサッカー強豪国が2大会連続で本選行きを逃すのは、1990年大会と1994年大会の欧州予選で敗れたフランス代表以来なかったことだ。しかも当時は出場枠が24か国で、現在よりもずっと予選通過のハードルが高かった。 これだけ深刻な状況に陥るというのは、イタリア・サッカーの歴史で過去に一度もなかった。その責任がどこにあるのかを特定するのは、決し
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