神戸に「新グルメスポット」誕生、小学校の跡地に 北野エリア盛り上がりの一手なるか
神戸・北野エリアの廃校になった小学校の跡地に11月8日、グルメ複合施設「神戸北野ノスタ」がオープン。食をテーマにした、明るくオープンな観光スポットとして生まれ変わった。 【写真】なかの様子、関西初出店の店も
■ 「兵庫食材」使ったオリジナルメニューも多数
1931年に建てられた「旧北野小学校」は、1996年に閉校。2023年末まで体験型工房「北野工房のまち」として利用されていたが、今回リニューアル工事を経て、外観が大きく変化。外壁が白くなり、「トアロード」沿いに新しくテラス席が設けられて北野のまちに開かれた雰囲気になった。 館内も一部の壁が撤去されて空間が大きくなり、明るく変化。1階はカジュアルに利用できるカフェと物販のエリアで、辻口博啓氏が手掛ける関西初出店のショコラトリー「ル ショコラ ドゥ アッシュ」、三重の人気ベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」、コーヒー豆の大型ロースターを備える「神戸北野焙煎所」、日本酒ショップ「灘五郷 SAKE VILLAGE」がならぶ。 どの店舗も神戸や兵庫の食材をつかったオリジナルメニューを揃えており、買い物だけの立ち寄りも気軽にできるほか、購入商品をミックスしてカフェやテラスで楽しんでもOKだ。
■ インバウンドや修学旅行…北野のプラットホームに
2階はレストラン「Kitano Grill & Bar」で、神戸ビーフや神戸ポークを使用したグリル料理をメインにしたランチ(2500円~)やディナーセット(6000円~)、アラカルトがスタンバイ。また、シックなバーラウンジやワインセラーを備えており、アルコールメニューも充実。バーだけの利用も可能になっている。 一方、3階は小学校の体育館をそのまま残したイベント・貸しスペース「STELLA HALL」として活用する。施設内の階段や踊り場も、ノスタルジーな空気が漂う小学校時代の面影をそのまま残し文化的な価値を存続する。 運営会社「ジーライオングループ」のゼネラルマネージャー冨田大介氏は、「近隣の方の利用のほかに、関西圏の方にも新しい神戸のスポットとして来てもらえるような場所にしたいと考えています。また、大型観光バスの駐車場も保有していますから、インバウンドや修学旅行、国内ツアーの方々の北野のプラットホームになっていきたい」と意気込む。 「神戸北野ノスタ」の営業時間は、店舗によって異なる。1階カフェは朝8時から夜7時まで。2階レストランは昼営業は昼11時~3時、夜営業は夕方5時~夜10時(ともに1時間前L.O.)、バーは夜11時まで。 取材・文・写真/太田浩子