森永卓郎、株価暴落前に株を売ることができた理由を明かす 「繁栄なんて永遠に続くわけがない」
経済アナリスト・森永卓郎が8月21日(水)、ニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』に出演。同氏が株価大暴落の前に株を売っていた話題について語った。
先日、歴史的な乱高下を繰り返した日経平均株価だが、その史上最大の下げ幅が訪れる前に株を売り、利益を出した森永卓郎。「暴落の時期を予測したわけではない。偶然です」といい、株を売った理由を「生前整理」だと明かした。数ヶ月前より真剣に生前整理を始めた森永卓郎は、自身が持つ研究室や、預金口座なども整理しており、その一環で株を売却したのだという。ちょうど生前整理を思い立ったタイミングが、最も株価が高いタイミングだったそうで、がん闘病中の森永卓郎は「株で得たバブルの泡が、自分の点滴の液体に変わる」と笑いを誘った。 また日本および世界の現状について、株価を用いながら「いまは人類史上最大のバブル」「半導体バブルが起こって、それが今メッキがはげかけている」と独自の見解を示した森永卓郎。これからAIが世の中で重要視され、それに伴い半導体が必要不可欠になるため、半導体の価値が高くあり続け、株価も右肩上がりだという了見が市場に存在している現状について、日本初のデジタル腕時計が販売された当初は100万円以上していたのに対して、今では100円ショップで購入できることを例に挙げ、 「半導体市場はちょっと需給がゆるむと、あっという間に暴落する市場。繁栄なんて永遠に続くわけがない」と、時代が変化していく中で、特定のものの価値が変動しないことはないのだからもっと冷静に市場の未来を見ていくべきなのではないかと考えを示した。