東京五輪銀メダリストのボンドルソワがケガでパリ五輪を単複欠場。「ダブルスだけでも…と願っていましたが」と無念の弁<SMASH>
女子テニス世界ランク18位のマルケタ・ボンドルソワ(チェコ)が7月22日に自身の公式インスタグラム(@marketavondrousova)を更新。単複で出場予定だった27日開幕のパリ五輪(テニス競技は7月27日~8月4日/クレー)を、手の負傷により欠場すると発表した。 【画像】ボンドルソワら東京オリンピック・パラリンピックのメダリストたち 2021年に開催された東京五輪のシングルスでは銀メダルを獲得した25歳のボンドルソワ。翌22年には手首のケガで約半年の戦線離脱を強いられたものの、同箇所の2度の手術を経て復活を遂げ、昨年の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝)では悲願の四大大会初優勝を達成。安定した活躍ぶりでチェコ女子テニス界を牽引し続けている。 しかし今季はここまで上位進出こそあるもののツアータイトルは0。ディフェンディングチャンピオンとして参戦した先のウインブルドンではまさかの初戦敗退を喫し、大会後に更新された世界ランキングでは6位から18位に大きく順位を落としていた。以降、どのタイミングで手を負傷したのかは定かではないが、今後のキャリアを考慮した上での苦渋の決断だったのだろう。 間もなく開幕するパリ五輪にはチェコ代表としてシングルスに加え、カロリーナ・ムチョバ(元世界8位/現29位)とのペアでダブルスにも出場するはずだったボンドルソワ。今回の投稿では五輪欠場の旨を次のように報告している。 「大変残念ですが、健康上の理由から、今年のパリオリンピックには参加しません。最後の瞬間まで少なくともダブルスだけでも…と願っていましたが、手の問題でコートに立つことができません。 今は全米オープン(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/四大大会)に出場できるように集中しています。フランス(パリ)でプレーするチェコ代表の全員を遠くから見守るつもりです。またすぐにコートに立てることを願っています」 全米開幕まで残り1カ月余り。具体的な手の状態が気になるところではあるが、とにかくボンドルソワの1日も早い回復を願うばかりだ。 文●中村光佑