オレイン酸豊富な無調整豆乳、生かしたトヨタの知見
マルサンアイ(愛知県岡崎市、堺信好社長)はトヨタ自動車と共同開発した無調整豆乳を10月1日に発売する。トヨタが自動車生産やバイオ技術開発で培った知見を用いて開発したオレイン酸を多く含む大豆を使用する。これをマルサンアイがコクを感じられる豆乳に仕上げた。消費税抜きの市場想定価格は430円。販売目標は7万9200本。マルサンアイの公式通販サイトや大手電子商取引(EC)サイトなどで販売する。 発売する「高オレイン酸 国産大豆の無調整豆乳 1000ミリリットル=写真」は、国産の高オレイン酸大豆を使用した大豆固形分10%の豆乳。大豆特有の青臭さが少なく、豆乳の甘みを味わうことができる。高オレイン酸大豆はオリーブオイルの主成分でもあり、悪玉コレステロールを減らし動脈硬化を予防するオレイン酸を多く含む。 トヨタは高オレイン酸大豆の開発や生産、提供に一気通貫で取り組む「国産大豆応援プロジェクト」を2020年に発足(同名称の使用は23年から)。同じ愛知県に本社を置き、豆乳に強みを持つマルサンアイに共同研究を持ちかけ、同商品の開発・販売に至った。