カッコいい”ビタ止めフィニッシュ”を手に入れるには「マキロイのフィニッシュから”下半身使い”を学べばいい」!? 中井学プロが解説
高速でクラブを振り切って、ビタッと止まるローリー・マキロイのフィニッシュはみんなの憧れ。なぜ、あのような“ビタ止め”フィニッシュができるのか。週刊ゴルフダイジェスト3/12号では、その理動きのメカニズムを世界のトッププロのスウィングを熟知している中井学プロが解説している。「みんゴル」では、中井プロが「アマチュアが一番参考にしたいところ」という、コアの部分を紹介していこう!
アマチュアゴルファーの多くが憧れるマキロイのフィニッシュ
「確かに、マキロイの背中や肩の筋肉はすごい。体の裏側の筋肉を総動員しています。それは330、340Y飛ばすためのものと思うかもしれませんが……。本当はスウィングの基本が詰まっているのがマキロイの振り方です。 むしろ積極的にあのフィニッシュを意識したほうがいいと思います。僕が教える生徒さんにもマキロイを参考にしてもらってます。マキロイの動きを取り入れないと確実に、ミスが生まれるフィニッシュになります」(中井)
マキロイのようなフィニッシュを取るにはどうすればいいか。
「バランスよく、ビタッと止まるフィニッシュになる要因は、いくつかありますが、アマチュアの方に一番参考にしてほしい部分は、”下半身使い”です。写真(A)を見てわかるように、インパクト付近から、腰がフルターンをし、左足に体重が乗り切って、フィニッシュを迎えます。 左ひざをピンと伸ばして、腰が目標方向を向くほど回すことで、インパクトからフォローで前傾姿勢を保ったままでも、腕とクラブの通り道ができる。だからスムーズにクラブを振り抜けて、結果、バランスいいフィニッシュになる。
また、写真(B)のように、切り返しでしゃがみ込むような動きが入ることで、回転力が生まれ、左ひざを伸ばして、腰が目標方向に向いていく動き。この”下半身使い”ができるようになれば、スウィングが磨かれますし、もちろん飛距離も伸びます。手や腕といった上体で打ちにいく動きが入ったら、この振り抜きはできないんです」(中井)
●手元がVの字に動く下半身の動きが正解 「足を踏み込み、しゃがみ込むような動きを入れることで、骨盤がターンし、腰の回転力が生まれます。手がV字を描く動きが正解。上体と腰が水平に回るような回転ではダメ。トップから手や腕といった上半身でクラブを動かそうとするのではなく、あくまで下半身の動きが主体。インパクト付近からフォローで、腕とクラブの通り道ができます」(中井)