史上7組目の父仔有馬制覇へ 11回目のGIとなる実力馬が参戦
ジャパンCで9着に敗れたダノンベルーガ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI初制覇を狙う。 【写真】ダノンベルーガこれまでの軌跡 ダノンベルーガは父ハーツクライ、母コーステッド、母の父Tizwayの血統。母は16年の米G1・BCジュヴェナイルフィリーズターフの2着馬。半妹のボンドガールは今年の秋華賞の2着馬。19年のセレクトセール当歳では1億6000万円(税抜)の高値で取引された。 ここまで13戦2勝。2歳秋のデビューから新馬、共同通信杯とデビュー2連勝。しかし、クラシックでは皐月賞、日本ダービーともに4着。古馬との戦いに転じて以降も天皇賞(秋)は22年が3着、23年が4着、ドバイターフは23年が2着、24年が4着など、惜敗が続いている。そして今秋は体調もひと息なのか、天皇賞(秋)が1秒0差の14着、ジャパンCが0秒7差の9着と苦戦続き。しかし、そこは名門・堀厩舎なので、このまま終わることはないだろう。11回目のGI参戦となる今回、出来さえ戻っていれば、立ち回り一つで上位争いになっていい。 有馬記念の父仔制覇となれば史上7組目で、ハーツクライ産駒では19年のリスグラシュー、昨年のドウデュースに続いて3組目となる。今度こそはバイプレーヤーのポジションを卒業し、頂点へと駆け上がってほしい。 【有馬記念の父仔制覇】左が父、右が仔 ・84年シンボリルドルフ→93年トウカイテイオー ・06年ディープインパクト→14年ジェンティルドンナ ・06年ディープインパクト→16年サトノダイヤモンド ・05年ハーツクライ→19年リスグラシュー ・17年キタサンブラック→22年イクイノックス ・05年ハーツクライ→23年ドウデュース