巨人・大勢が新加入のマルティネスに対抗心 守護神の座は「簡単には譲れない」
守護神の座は簡単には譲らない。巨人・大勢投手(25)が22日、東京・武蔵野市の吉祥寺エクセルホテル東急で行われたトークショーに参加し、新加入したライデル・マルティネス投手(28)に対抗心を燃やした。今オフはけがをしない体作りを目指し、米大リーグ、カブスの今永昇太投手(31)のもとで自主トレを行っていることも明かした。 九回のマウンドに立ってきたプライドがある。トークショー後に取材に応じた大勢が、来季守護神の筆頭候補とされるマルティネスに対抗心を燃やした。 「今までやってきた自負がある。そう簡単には譲れないという熱い気持ちもある。ライデルを超えられたら自信になるし、今のモチベーションになっている」 今季は43試合に登板して29セーブ、防御率0・88。5月に右肩の違和感で一時離脱したものの、守護神としてリーグ優勝に貢献した。オフには今季中日で43セーブ、防御率1・09で2度目の最多セーブに輝いたマルティネスが、4年総額50億円規模の大型契約で加入。阿部監督は大勢を八回、マルティネスを九回に据える構想を明かしているが、大勢は「逆に燃えますね。まだ僕は諦めていない」と闘志をたぎらせた。 新たな師のもと、肉体から見つめ直す。12月中旬のハワイへの優勝旅行は、体の状態を優先するため参加を見送った。その間、2023年のワールド・ベースボール・クラシックでともに世界一に輝き、今季メジャー1年目で15勝を挙げたカブスの今永への弟子入りを志願。年内は都内のトレーニング施設で自主トレを行うという。「筋肉で頑張ってしまう癖がある。もっと呼吸法や小さい筋肉を鍛えたり、体の仕組み、体の動きを理解して投げないと、けがという同じ過ちになる」。来季は年間を通したフル回転を目指す。 中山と参加したトークショーでは、色紙に来季の目標として「胴上げ投手」と記した。「来年は自分が試されるシーズン。すごくいい選手が来るので力を合わせたいが、最後は自分という気持ちはある」と大勢。ハイレベルな争いで切磋琢磨(せっさたくま)し、27個目のアウトは己の腕で取る。(原田優介)