オール電化だと停電時に「トイレ」が流せない!?事前に対策はできる?
光熱費の節約や火災発生リスクの低さなどからオール電化にしている家庭も多いのではないでしょうか。しかし、エネルギーのほとんどを電気に頼るオール電化は災害時などの停電が心配という方もいるでしょう。 今回は停電時にオール電化の家庭で起こりやすいトラブルの例や対処方法、コストをかけずにできる災害対策などについて紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
オール電化で停電したときに困ること
オール電化住宅で停電したときに特に困ることとして、以下が挙げられます。 ●IHコンロが使用できない ●お湯が出なくなることがある ●トイレが流せないことがある オール電化でない住宅では電気とガスを併用しているため、ガス機器によっては停電になってもガスコンロを使用したり給湯器でお湯を沸かしたりできます。しかし、オール電化住宅に備え付けられているIHコンロや電気給湯器は停電になると動きません。 また、リモコン式のトイレは、基本的に停電すると水が流せなくなるため、バケツなどで水を流す必要があるでしょう。
オール電化で停電したときの対処方法
オール電化住宅に住んでいる方は、停電に備えてトラブルの対処方法を把握しておきましょう。 ■トイレを利用する場合 停電中にトイレを使う場合は、通常通りの使用方法では水が流れないことがあるため注意しましょう。停電時の操作方法はトイレの種類によって異なります。 タンクレストイレの場合、トイレのタイプによっては手動レバーへの切り替えや洗浄つまみの操作などが必要になることがあります。手動レバーや洗浄つまみで水が流せないタイプのトイレの場合は、バケツを使って水を流し込む必要があるでしょう。 一方、タンク式のトイレは水がたまっていればいつも通りに使えるため、短時間の停電であればそれほど困らないでしょう。しかし、停電が何日も続くときには同じようにバケツを使用する必要があるかもしれません。 停電中は電気がつかなくなり手元が見えにくい他、普段と違う状況に焦って冷静な行動が取れないこともあります。いざというときに備えて停電時におけるトイレの操作方法を確認しておくとよいでしょう。また、水がなくても使える携帯トイレも念のため買い置きしておくと安心できます。 ■IHコンロが使用できない場合 IHコンロが使用できないときに備えて、ガスボンベで使えるカセットコンロを用意しておくとよいでしょう。停電中はIHコンロだけでなく、電気ケトルや炊飯器のような調理家電も使えなくなるため、調理や湯沸かしに使えるカセットコンロが重宝します。 なお、ガスボンベは使い捨てです。停電が長引く可能性も踏まえて、余裕を持って多めに備蓄しておきましょう。 ■お湯が出ない場合 停電しても、しばらくの間は電気給湯器の内部に残ったお湯が使えることがあります。その場合、残ったお湯を使うことは問題ありません。ただし、停電から復旧するまでは、故障を防ぐため電気給湯器を無理に操作することは避けましょう。 停電中どうしてもお湯が必要な場合は、カセットコンロを使って沸かすことをおすすめします。また、湯沸かしポットや電気ケトルなどを使えるポータブル電源を備えておくのもよいでしょう。