3つの指標を提案 専門家会議が会見(全文1)感染状況と医療・検査体制を総合判断
直近1週間の新規感染者数が前週を下回るかどうか
感染状況の疫学的な判断に必要な新規の報告数については、直近1週間の新規感染者数が前の週のそれを下回っているかどうかを確認する必要があります。ここに書いてありますね。また、直近1週間の10万人当たりの累積新規感染者数は0.5人未満程度を目安としてどうかということを提案いたしました。それより以下であるということですね、基本的には。これもここに書いてある。これらは、新規の感染者およびクラスターに対し、より細かな対策が十分実施できていたころの水準と考えます。ちなみにこの水準は、東京都の例で言えば、東京都の3月の上旬から中旬までのレベルに匹敵すると思います。ただし人口の少ない都道府県ではクラスター感染が起こった場合、直ちにこれら2つの基準を満たせなくなるような事態も想定されます。しかし感染経路が特定できているクラスター感染については、周辺地域への影響が限定的であることが分かっているのであれば、こうした影響を除去して判断することも考えられると思いました。 その他、地域の感染の推移を示す、いわゆる実効再生産数や、地域の感染が制御できているかどうかを表す感染経路不明な感染者の割合などについても同時に参考にすることを提案いたしました。つまり、こうした指標1つだけで判断するのではなくて、いろんな指標を総合的に判断することが必要だとわれわれは考えました。
医療提供体制が逼迫していないこと
さて、次のスライドですが、医療提供体制については、重症者数、ここにも書いてありますけど、が減少傾向であり、医療提供体制が逼迫していないこと、また、今後の患者急増に対応可能な体制の確保がなされているかどうかも、これも極めて重要であると思います。国が構築しているさまざまなシステムをはじめ、地域の情報も見ていくことが重要です。で、医療の状況は新型コロナ以外の患者さんの通院や入院の状況にも考慮する必要があります。やはりここも総合的に判断する必要があります。 さて、次は検査体制の構築ということであります。ここには、都道府県別のPCR等の検査件数を見ていくことが極めて重要だと思います。具体的には2つありまして、1つは検査件数が一定数以上担保されていること。また、2点目は陽性検体の占める割合が著しく高くないかどうかについてデータをしっかり見ていく必要があると思います。 さて、次のスライドですが、これは参考までに全国の実効再生産数の推移をご紹介しておきます。実効再生産数は地域の感染状況の推移を示すもので、時間の関係で、これは全国のものですけど、これだけを説明しておきます。おおむね、4月上旬以降から1を下回り続けている状況です。他の都道府県も、今日はスペースの関係でお見せしませんが、全て1を下回っているのは当然であります。そうじゃないと解除のことを議論することはないので、基本的には全て1を下回っております。 さて、次の、今度は医療提供体制の状況でありますが、こっちですね、左が人工呼吸器を要する患者さんの数の推移、右がECMOを装着されている患者さんの数の推移です。いずれも患者数の減少を追い掛ける形で全国的に減少傾向が確認されております。 次にここの、これですね。これは少し私がここのを見ながら説明をさせていただきますが、緊急事態宣言が出て、それから解除されるというようなこと、はたまた、それで再指定もあるかという、その後どうなるかという全体的な、分かりやすい、これ、イメージです。これはこうなった県があるということじゃなくて、多くの方がこれからどうなるんだろうというふうに関心がおありなので、われわれ、あえてこういう、1つ、模式図といいますかね、イメージです、これは。で、どういうことかと申しますと、もちろん縦軸が新規の感染者数で、横軸は時間ですね。これ、どういうことかというと、これ、シェーマというか模式図ですから、それを、そういうことだと思って理解をしていただきたいと思いますけど、ここの、これ立ってもよろしいんですか。大丈夫ですか。マイクさえ。