ファンタジーの世界に飛び込める「空想街カフェ 空飛ぶ魚」(吉祥寺)。誰もが虜になるドリンクとスイーツとは?
おうち形のキャロットケーキにラテアート…。どこまでもときめきが止まらない
「不思議の国のキャロットシティより おうちのキャロットケーキ」『不思議の国のキャロットシティより おうちのキャロットケーキ』は、週末限定で販売されるキュートなケーキ。雑貨店が期間限定ショップだったころ、同じ場所でお店を営んでいた「おかしのいえとパン屋のぱんさん」のものを仕入れているそうです。お店のスイーツメニューを主に担当しているのは妹の祐紀さんで、生クリーム好きな祐紀さんがいろいろなスイーツを食べ歩き、本当に美味しく、お店の世界観に合うものを選んでいるのだとか。顔に近づけた瞬間、柔らかい生地からふわっとスパイスの香りが広がり幸せ気分に。クリームはなめらかで口どけが良く、ほどよい酸味によって小麦とにんじんの甘さが引き立ちます。「空想街ウィンナーティー(HOT)」『空想街ウィンナーティー』は、カフェドリンクで定番のラテアートを取り入れた品。HOTとICEから選べて、どちらでもラテアートを楽しめます。ストロベリーティーが使われていて、甘酸っぱい香りにも思わずうっとり…。今回の絵柄は、クジラとひつじの2種。ランダムなので、複数人で行ったり、再訪したりして、違うアートとの出会いを狙うのもよいかもしれません。
偶然をきっかけにオープン。みんなで作った、絵本の中のような店
メニューからもお店のデザインからも、どこまでもファンタジーな世界観が漂う空想街カフェ。でも、そもそもなぜ人気の雑貨店がカフェを出そうと思ったのか? その理由を、姉の典子さんは「このチャンスを逃してはいけない! と思ったんです」と話します。「もともと、雑貨店のオープンや絵本作りなど、姉妹で挑戦したいことがたくさんありました。その中のひとつに、『カフェをやりたい』というのがあったんですよね。空想街に関連した食器やメニュー、絵を使った紅茶のパッケージを出したいと考えていました。雑貨店が2022年にオープンして、ブランドの規模的にもカフェは5年くらい先になると思っていたら、ちょうど隣の物件が空いたんです。それで、すぐに内見に突撃して(笑)そのまま話が進んで、カフェを開くことになりました。食器も、私が長年とても作りたかったものを実現させる形で制作しています。『空想街ウィンナーティー』のカップ&ソーサーは、ずっと頭の中に『こういうものが作りたい! 』というのがあって、かなりこだわって作りましたね。シンプルだけど、楽しい要素のあるものというか…。カフェの工事や営業許可など、開店準備と並行しながらですが、下描きのみで1週間はかかりました」お店オリジナルなのは、食器やグッズだけでなくインテリアも。天井から吊り下げられている魚や絵画、手作りの家具類が、カフェの世界観を演出しています。「内装は、絵本作家のアトリエをイメージしています。絵本の中に入ったような気分に加えて、訪れるお客さんそれぞれが空想を楽しんでもらえるように、壁は昼にも夜にも見えるちょうどよい青色にしていますね。五感でカフェの世界観を楽しんでもらうために、メニューや外装にも幻想的な雰囲気をもたせています。机や棚も、DIYで作ったこのカフェだけの品です。父がものづくりが得意なので、計画を立てて、一緒に買い出しに行って…。温かみがあって、この世界観に合うものを一緒に作っています。あと、スタッフにもたくさんアイデアマンがいて、新しいメニューを考えてくれます。今出している雨の日ドリンクも、『こういうのどうですか』と提案してくれたものです。私たち姉妹だけじゃなくて、みんなで作っているお店だと考えています」