【バスケ】マクヘンリー氏の「55番」が信州で永久欠番に 渡邉飛勇「いい選手に成長できそう」“師匠”に成長誓う
勝久HC万感「 マックはこのクラブにとってものすごく大きな存在 」
試合後にはアンソニー・マクヘンリー氏の引退・永久欠番のセレモニーが開催された。2017年に信州に加入したマクヘンリー氏は、B2優勝やB1昇格に大きく貢献。2022-23シーズンを最後に現役を引退し、昨シーズンからは琉球でアシスタントコーチとして新たなキャリアを歩み始めている。 信州で着用していた背番号55にちなみ、会場の時計がすべて「5」にそろえられた中でスタートしたセレモニー。元チームメイトからのあいさつやビデオメッセージが寄せられ、式の最後にはB2優勝時と同じく黄色い風船を全員で飛ばす演出も。ことアリに集った全員がマクヘンリー氏の功績と素晴らしいキャリアを讃えた。 セレモニーを終えたマクヘンリー氏は「ビューティフルなセレモニーでした。感情的になる部分もありましたが、全てにおいてセレモニーを開いていただけたことにすごく感謝しています。自分の”55番”という番号がここに掲げられること、永久欠番になることはす信じられないし、とても光栄に思います」と万感の様子だった。 昨年は沖縄で、そして今年は信州で永久欠番となったマクヘンリー氏。2つのチームのカルチャーを築いただけではなく、キャリアを通して日本バスケ界にとっても大きな影響を与えてきた。 改めてどのようなキャリアだったかを尋ねると、「すごく誇りに思っています」と一言。 「このようなセレモニーを昨年は沖縄で、今年は信州で開いていただけたことを感謝しています。その中で、自分の選手としてのキャリアを通して、コーチングスタッフやトレーナー、選手、そしてファンの皆さんにインパクトを与えられたと感じていますし、謙虚になることも大事だと感じていながらも、こういう日を迎えられたことに感謝しています」と言葉を噛み締めながら語った。
最短B1復帰目指し始動「毎日成長することが大事」
プレシーズンゲームの全日程を消化した信州。10月のリーグ戦開幕を前に、今週末21日からは天皇杯の2次ラウンドが開催され、信州は愛媛オレンジバイキングス(B2)と対戦する。勝ち上がることができれば川崎ブレイブサンダースなど今季対戦ができないB1のチームとも手合わせが可能だ。 天皇杯、開幕戦を前に勝久HCは「時間はあまりないですし、毎日成長することが大事な中で、先週からまた少し成長できた部分もあったと思うんですけど、同じミスの話をしていることもあって、それだけはしたくない。しっかりと成長していきたいという部分もあったので、危機感を持って毎日取り組んで、特にディフェンス面だったり、遂行力だったりという面でコントロールできる部分を今より遥かに上達させないといけないと思っています」と気を引き締める。 昨季はマクヘンリー氏やマーシャルがつくったスタイルを体現できずにB2降格となってしまっただけに、選手やコーチ陣、チーム全体で今季にかける思いは非常に強い。昨季はマクヘンリー氏とともに琉球で戦った新加入の渡邉も、“師匠”の背中を見て成長を誓う。 「昨年はマックが僕のコーチでした。僕は琉球(ゴールデンキングス)ではあまりプレータイムがなかったし、悔しい状況がいっぱいありました。でも、マックは毎朝9時からワークアウトをして、練習にも参加して、正しいことを教えてくれました。本当に昨年のマックのおかげで、今年は良い選手に成長できそうだと思います」 日本一を目指し、「1年でのB1復帰」を掲げている信州ブレイブウォリアーズ。マクヘンリー氏が築き上げた信州のカルチャーに新しい1ページを加えるべく、新たな挑戦が始まる。
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