元横綱・北の富士さんしのぶ会に2000人 八角理事長も涙「親方のおかげで今がある」
11月に82歳で死去した大相撲の元横綱で、人気解説者だった北の富士勝昭(本名・竹沢勝昭)さんをしのぶ会が18日、東京都墨田区の八角部屋で開かれ、元日本相撲協会理事長の内田勝男氏(元大関豊山)や大関琴桜、一般市民ら計約2000人が参列した。 【写真】舞の海さん、北の富士さん追悼「あえて自分が悪役に徹して私を持ち上げてくれた」 戒名は「徳粋院殿釈勝縁大居士」。祭壇には、白い着物で穏やかにほほ笑む遺影が飾られた。 相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は会の発起人代表としてのあいさつで、自身の師匠である北の富士さんを「親方」と呼び、「親方との間に築かれた絶対的な信頼関係がありました。14歳で親方に出合えたこと、そのおかげで今の私があります」と感謝を述べた。 八角理事長は約6分間のあいさつの間、何度も言葉に詰まり、目頭を押さえて涙をぬぐう場面もあった。「もう一度、親方と飲みに行って、酒を酌み交わしながら昔話をしたかった。また元気に復帰されて、元気な声で力士たちを叱咤激励してほしかった。天国から優しい笑顔で、これまで同様、力士たちを見守ってください」と別れを惜しんだ。