日本ハム・矢澤宏太「1人で最後まで出られるレベルへ」外野の一本立ちを目指す/秋の収穫
2年目を終えた矢澤宏太にとって、濃密な10日間となったはずだ。11月1日から10日までエスコンFで行われた秋季キャンプ。「守備はやればやるほど、うまくなるかなと思う」。今季はプロ初勝利を挙げたように登録上は投手だが、今回は投手調整は封印。もうひとつの顔である外野手として、一本立ちするための練習に多くの時間を割いた。 【選手データ】矢澤宏太 プロフィール・通算成績 連日、森本稀哲外野守備走塁コーチの指導で特守にも参加した。プロ入りから投手調整も並行しながら過ごしてきただけに「細かく(外野守備練習を)やったのは去年の春キャンプと、今年最後のほうにファームで紺田(敏正)コーチとやったくらい」だった。なかなかシーズン中ではできないような基礎固めを重点に置き、ファンも見守る中で取り組んだ。 森本コーチからは明確な目標も与えられた。「来年の開幕までには、スタメンで出たときに守備固めを出されないぐらいのレベルに仕上げていこうっていう話だった。1人で最後まで出られるレベルを今、目指してやっています」。俊足、強肩ぶりはチームでも屈指。類いまれな身体能力に高い守備力が加われば、球界でも屈指の外野手となる素質はある。 投打両方を前に進めながらの2年間を終え、3年目へ向けてはまず外野手としてのレベルアップに着手した秋は「いいキャンプになりました」。投手としては、今オフに「(キャンプインの)2月1日までに、キャンプで投球練習に時間を割かないぐらい投げていきたい」と見据える。自分のやるべきことが明確となったことが、2年目の秋の収穫だ。 写真=BBM
週刊ベースボール