数多のタイトルを手中に収めた名伯楽が期待寄せるステレンボッシュ。GⅠ馬の血脈継ぐ乙女を剛腕が戴冠に導く【阪神JF】
12月10日、今年の2歳女王決定戦、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ、阪神・芝1600m)が行なわれる。 【動画】今年の2歳女王に君臨するのは?阪神JF参考レースをチェック サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)で2着に入り、参戦すれば人気となることが予想されたボンドガール(美浦・手塚貴久厩舎)が怪我のために出走を回避。同様に、アルテミスステークス(GⅢ)を制して注目を集めていたチェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)もトモに違和感があるとのことで、出走を見合わせた。 主役級と見られた2頭を欠いたため、今年の2歳女王を巡る戦いは一転、混戦模様を呈してきた。9日午後4時時点での単勝前売りオッズを見てみると、コラソンビート(美浦・加藤士津八厩舎)が5.2倍、サフィラ(栗東・池添学厩舎)が5.4倍、キャットファイト(美浦・上原博之厩舎)が6.0倍、アスコリピチェーノ(美浦・黒岩陽一厩舎)が6.1倍につけて上位は拮抗。突出した実績を持つ馬が見当たらない今回は、他の人気薄が突っ込んできても何の不思議でもない。 本稿ではまず、ステレンボッシュ(美浦・国枝栄厩舎)を推したい。札幌での新馬戦(芝1800m)は逃げ馬をラクに差し切って圧勝。馬体重が前走比プラス16キロとやや重め残りだったサフラン賞(1勝クラス、中山・芝1600m)こそ2着に敗れたが、続く赤松賞(1勝クラス、東京・芝1600m)では、先団から鋭く差し切って2勝目を挙げた。 同馬を管理する国枝調教師が共同会見で「ここを勝って来年につなげたい」というように、名伯楽をして大きな期待をかけられる存在だ。父エピファネイア、母の父ルーラーシップという底力を感じさせる血統構成ゆえに完成はまだまだ先のことになるだろうが、赤松賞で33秒6という最速タイの上がりを記録しているように、現時点でも素質の高さを存分にアピールしている。 他馬の回避によって鞍上にクリストフ・ルメール騎手を迎えられたのも運が向いてのことだろう。先物買いの気持ちでステレンボッシュを主軸に据えたい。
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