真岡鐵道 機関車ヘッドマーク取り付けイベントを予定繰り上げて中止「住民から重大な意見」
真岡鐵道が、ディーゼル機関車にヘッドマークを取り付け期間限定で運転したところ、沿線に予想を超える鉄道ファンが訪れて住民に支障をきたしたため、予定を繰り上げて中止したことが分かりました。 今回、真岡鐵道は所有するディーゼル機関車が運行20周年を迎えたことに合わせ、1980年代に運転された「北星」号のヘッドマークを付けて、11月30日から12月22日まで、土曜と日曜に運行するSL列車と同時に走らせる計画でした。 真岡鐵道の若手職員の有志がアイデアを出し、ヘッドマークも自作という熱の入れようでしたが、運行は2日間のみで中止となりました。 真岡鐵道によりますと、国鉄時代に運行された珍しい列車だったため、運行の初日からかつてないほどの人が沿線に詰めかけ、名物の「満開の桜とSL」をはるかに超える反響でした。 一方で、写真を撮影する場所の周辺で交通渋滞や路上での無断駐車といった沿線の住民から苦情が寄せられたことから、真岡鐵道は予定を前倒しして、ヘッドマークの取り付けを中止したということです。 真岡鐵道はとちぎテレビの取材に対し、「鉄道ファンの思いを考えると深くお詫びします。沿線住民の声で重大な意見があり、地域の理解を得るため、また今後も別のイベントを継続するためにも、今回は覚悟の上で中止を決めた」と話しました。 なお年末年始恒例のクリスマス、正月のSL列車へのヘッドマークの取り付けは継続の方向です。
とちぎテレビ