（写真：群馬テレビ）

群馬県の最低賃金は、時給９８５円と関東地方で最低ですが実際に企業に採用された際の最も低い時給は平均１１１５円で、最低賃金を１３０円上回ったことが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。 今年１０月の最低賃金の改定で群馬県は時給９８５円となりました。栃木県と茨城県が初めて１０００円を超えたのに対し、関東１都６県で唯一１０００円を下回っています。一方、帝国データバンク群馬支店が県内の企業に対し、実際に採用した際の最も低い時給を尋ねたところ正社員・非正規を含めた平均は１１１５円で最低賃金を１３０円上回りました。これは栃木と茨城を上回り、関東地方で５番目、全国でも１４番目の高さです。 企業からは、「人件費の増加は負担となるが近年の物価上昇を踏まえるとやむを得ない」との一方で「最低賃金の引き上げと同時に年収の壁の調整も必要で、労使ともにデメリットが大きくなつている」との声が寄せられているということです。帝国データバンクでは「最低賃金の引き上げだけではなく、人手不足や価格転嫁への対応、社会保障制度の改定など計画的な政策が重要」としています。