G7、対ロシア措置強化を表明へ-制裁回避阻止と金属収入抑制を狙う
(ブルームバーグ): 主要7カ国(G7)首脳はロシア産原油に対する上限価格措置の執行を強化し、ロシアの将来的なエネルギー計画を阻止するとともに同国が金属から得る収入の抑制を図っていく。ブルームバーグがG7声明を確認した。
14日に発表が見込まれる声明で、G7首脳は「エネルギーやその他商品からロシアが得る収入に強い圧力をかけ続けていく」と表明する。
さらに、「ロシアが制裁回避のために行っている『影の船団』を通じた偽りの代替海運慣行と闘うべく、われわれは各地域を活用した革新的な取り締まりや制裁を含め措置を講じていく」意向を示す。
ロシアの「将来的なエネルギー開発と、こうしたプロジェクトが依存する商品やサービスへのアクセス」を阻止する取り組みを強化し、ロシアの金属収入を抑え込んでいくとも言明した。
イタリアで開催中の今回のG7首脳会議では、ロシアのウクライナ侵攻が中心議題となっている。G7は凍結したロシア資産がもたらす利益を活用し、ウクライナに500億ドル(約7兆8500億円)を融資する計画に合意した。
G7がロシア凍結資産活用で合意、ウクライナに500億ドル支援へ (1)
原題:G-7 Pledges to Step Up Action on Russia Fleet, Energy, Metals
--取材協力:Donato Paolo Mancini、Michael Nienaber、Brian Platt、Josh Wingrove、Jennifer Jacobs.
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Alberto Nardelli