“コアラ丼”で話題! 国内最多・コアラ18頭飼育の平川動物公園 寝てばかりのコアラだけどやっぱりかわいい
また近年では、2019年~2020年にオーストラリアで過去最大級の森林火災があり、約5万頭ものコアラが犠牲となりました。コアラの住処である森林の減少の影響で、市街地近郊にまで生息域が拡大し、交通事故で命を落とすコアラも数多くいます。 ■赤ちゃんのエサはお母さんのうんち コアラには「生まれた日」のほかに、袋から出た「出袋日」があります。生後2~3カ月すると育児のうの中で動いているのが分かるようになり、4~5カ月で袋は大きく膨れ、おさまりきらない手足がはみ出ていることもあります。
そして、生後6カ月では体の大半が袋から出てくるのですが、赤ちゃんの全身が育児のうから出たことを飼育員が確認した日を「出袋日」として、動物園の台帳に記録します。ほんの一瞬、子供のお尻を持ち上げ、そこで性別も確認します。 出袋した赤ちゃんは「出てしまった!」という様子で、見慣れない光景にあたふたしていることが多いです。 エサ筒に座っているお母さんのお腹側にちょこんといるのですが、飼育員が近づくと「誰だ!?」と驚き、すぐ袋の中に入ろうとします。出袋しても1カ月くらいはそんなことをくり返していますね。
また、この頃の赤ちゃんのエサはお母さんのうんちで、これを「パップ」と言います。子育て中のお母さんのうんちには、ユーカリの葉っぱを消化するために欠かせない腸内細菌が含まれており、赤ちゃんはこのパップを食べることにより、ユーカリを消化吸収することができるようになるのです。 メスの袋の口は下向きで、かつ総排泄腔の近くにあります。ですから、子は袋の中から顔だけ出してパップを食べることができます。もちろん、うんちを食べるので顔は真っ黒です(笑)。
生後7カ月くらいでユーカリに興味を持ち始めた頃、袋の中に入る回数が少なくなり、母親のお腹や背中にしがみついている姿も観察できます。8カ月になると徐々に母親の横で一緒にエサを食べ、9カ月の後半くらいからは「あれ? お母さんの機嫌悪い?」という雰囲気になってきます。 10カ月を過ぎると母親の発情が戻ってくる兆候があり、子供も1頭で行動する時間が増えてきます。背中に子供を乗せながら、発情行動でそわそわ歩き回っている母親の姿も見られます。