ダービー王・平原康多が42歳バースデー白星挙げる「ヤジがきつかった(苦笑)」/G1高松宮記念杯競輪
岸和田競輪「第75回高松宮記念杯競輪(G1)」は11日、初日が終了した。9レースの一次予選で1着を取った平原康多(42歳・埼玉=87期)に話を聞いた。 このレースは42歳の誕生日だった平原康多。眞杉匠の番手からバースデー勝利を挙げた。 平原康多は「40歳を過ぎてタイトルを獲れるとは、正直思っていなかった。50歳でのタイトル? それは完全に無理(笑)。前橋記念で眞杉を差せなかったから、走る前は、ヤジがきつかった(苦笑)。終わったら、誕生日おめでとう! の声も少しありました」と話す。 それから記者が思っている事を質問させてもらった。眞杉匠の先行だし、車間を切る必要はないのでは? と聞くと「眞杉の先行は凄く掛かるから、確かにその必要性はないかもしれない。だけど車間を切る方が牽制しやすいし、後ろも連れ込める。前橋の時は眞杉が鎖骨に入っていたプレートを抜いていたから、本来の粘りだった。だけど、その計算が頭になく差せずに失敗。今日はそれがあったから、少し早めに抜きに行った。逆に風もありきつそうで、2着に残せなかった。何度走ってもその辺りは難しいよ」と答えた。 今はヨコブロックでなくタテブロックの時代。ファンからすると車間を切って差せないと腹立たしいが、選手目線からすると仕方ない面もあるだろう。(町田洋一)