その店だけの空気感を生み出す「いいデザイン」のカフェ。（干田正浩）

〈Pusis〉（福岡）。

歴史ある街のカフェには、それぞれのカラーがあるものです。今回は「福岡」の街に縁の深い、建築家の干田正浩さんが、今注目のカフェを語ってくれました。 【フォトギャラリーを見る】 福岡と東京、2拠点で活躍する干田正浩さん。料理の腕前にも定評があり、ワインの醸造も手がけるという、食べることを愛する建築家だ。干田さんが好むのは、「いいデザイン」のカフェ。 「おしゃれだったり、空間がかっこいいことがすべてではありません。僕にとっての “いいデザイン” とは、空間と店主がマッチして、その店にしかない空気感を生み出していること。どちらもが相互に作用して、来た人を心地よく迎えてくれることだと思います」。 〈COFFEE COUNTY Kurume〉や〈REC COFFEE 天神南店〉など、自身も福岡で人気カフェを手がけている干田さん。「古くても新しくても、その店独自の空気感を醸し出している店が好きです」と言うように、床や扉のあしらいや質感からその店らしさを表現する。店づくりや店主との会話や所作から “デザインのいいカフェ” を感じてみたい。