「目の前にエンバペやヴィニシウスがいて…」20歳DFチェイス・アンリ、WOWOWインタビューで野望を語る
シュトゥットガルトに所属するDFチェイス・アンリが、『WOWOW』の独自インタビューに応じた。 尚志高等学校卒業後に直接海を渡り、シュトゥットガルトでプロキャリアをスタートしたチェイス・アンリ。2024-25シーズンからトップチーム昇格を果たすと、9月17日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節レアル・マドリー戦の63分から途中出場して大会デビューを飾った。 試合には1-3で敗れたが、チェイス・アンリはヴィニシウスら世界最高峰のアタッカーたちとマッチアップ。世代別日本代表歴もある20歳DFの貴重なキャリアに期待が集まっている。 その後、ここまでのCL4試合すべてに出場しているチェイス・アンリが、WOWOWの独自インタビューに応じた。 ――まずは今季、リーグ戦でも多くの出場機会を得ていますが、初めてトップチームでピッチに立った時の感想は? フライブルクとのアウェイゲームだったのですが、凄いスタジアムだとわかっていましたし、めちゃくちゃ緊張しました。試合前も早く始まってくれないかなと思いながらアップしていましたが、いざ試合が始まったら一気に緊張もほぐれました。ブンデスリーガの試合は本当に凄いなと思いましたね。 ――もともと緊張ってするようなタイプですか? 試合前などはけっこう緊張する方です。試合が始まってしまえば、もう大丈夫という感じです。 ――ドイツに来てから、まずはセカンドチームに所属していましたが、どういったところが大変でしたか? 早く結果を出したいという焦りがありました。なかなか代表にも呼ばれず、試合にも出ていなくて、私生活も一人でいることが多く、逆に考える時間が多くなって、ストレスを抱えていました。ストレスがかさんで色んなケガもして、結構苦しい時期(1年半くらい)でしたね。 ――そこから監督やチームに認められて今の立ち位置にいると思うのですが、どういう所が認められたと感じていますか? 対人で潰すプレーや、一対一で負けない、といった守備の面を評価されているかなと思います。 ――今季CLのMD1でいきなりレアル・マドリード戦に出場しました。(後半63分から途中出場)あのような舞台に立つと想像できていましたか? 高校時代から「チャンピオンズリーグで優勝したい」という夢はあったのですが、正直こんなに早く出番が来るとは思っていなかったです。デビュー戦でレアル・マドリードとやるなんて、まず全然実感が沸かなくて、全く想像していませんでした。 ――スタジアムやアンセムだったり、対面したヴィニシウスだったり、どう感じましたか? 目の前にエンバペやヴィニシウスがいて、もう言うことがないですよね。今まで画面越しに見てきた選手とかが目の前にいて、自分もここまで来たんだなと思いましたし、試合後もずっと父親と話したりしましたが、あの日のことは一生忘れないですね。 ――プレイヤーとして実際ヴィニシウスはどうでしたか? たった30分しか出ていないですけど、結構遊び心というか余裕がある感じで、なんか楽しくプレーしてそうだなって思いました。スピードはもちろん、ドリブル方向も全然わからなかったですし、一瞬のスピードが凄いと感じました。 ――その後CLでも3試合でプレーしていますが、欧州トップレベルのサッカーはどうですか? 一瞬の隙を相手は狙ってくるので、展開の早さは感じます。レアル・マドリードだけじゃなく色んなタイプのチームがいますし、やっぱりちゃんと考えてプレーしないといけないなと感じました。あまり聞いたようなことのないチームでも全然弱いということはなくて、色々なチームがそれぞれの戦術で勝ちに来るので、改めてチャンピオンズリーグは難しいんだなと思いました。 ――先ほど、CLで優勝することが目標と言っていましたが、高校時代から今も変わらない目標ですか? そうですね、高校の時からチャンピオンズリーグで絶対優勝したいなと思っています。チャンピオンズリーグで優勝することは世界一になるということに限りなく近いと思うので、そこで優勝できれば、自分も世界一のセンターバックになれると思うので、目標はチャンピオンズリーグの優勝です。