音楽イベントを運営

　今はシンガーソングライター以外の活動にも熱心だ。ママや家族を応援し、楽しませる音楽イベント「ママホリ」（10月13日、東京・立川ステージガーデン）のオーガナイザーも務めている。 　名前だけのシンボル的存在でなく、運営の中心人物である。この音楽イベントは2021年に始めて、今回で3回目となる。 「最初はコロナ禍で疲れ切っているママを音楽の力で元気にしようという思いでスタートさせたんですよ。今はママだけでなく、パパや子供たちも一緒に楽しめるイベントにしてあります」 　今年の出演者は相川七瀬（49）、hitomi（48）、相田翔子（54）AI（42）、玉城千春（47）、土屋アンナ（40）。中村も含め、全員が現役ママか子育て経験者だ。誰もが中村の趣旨に賛同した。こんな形態の音楽イベントは異色である。 「みんな私より若くてかわいい。それと、性格がいいんです（笑）」 　ひとり親家庭や子供食堂の支援活動も行う。ひとり親家庭支援ではランドセルも贈る。すべての支援策は中村たちが考えた。中村は「ちょっとはお役に立ちたいと思っているんです」と照れくさそうに語る。 　中村にずっとエネルギッシュでいられる理由を問うと「大きな病気をしていないからかなぁ」という答えが返って来た。健康の秘訣は「ストレスを溜めないこと」という。 「ストレスを溜めないため、ゴルフをやったり、星を見に行ったり。若いころに行くのはディスコだったんですけどね（笑）」 　40年で中村は歌うだけの立場から音楽イベントの運営も行う立場に変わった。恥ずかしがって本人は口にしないが、社会貢献が視野にある。 　原点の明中定時制は残念ながら2003年に廃止された。 　*** ママホリ　問い合わせ先ホワイトページ03-5570-2803 高堀冬彦（たかほり・ふゆひこ） 放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年にスポーツニッポン新聞社に入社し、放送担当記者、専門委員。2015年に毎日新聞出版社に入社し、サンデー毎日編集次長。2019年に独立。前放送批評懇談会出版編集委員。 デイリー新潮編集部