海のプラスチックごみをアートに。サーフアーティストhi-dutchさんがめざす海の未来
「GREENROOM FESTIVAL」は海の大切さ、素晴らしさを体感することができるイベントで環境問題に何か関連付けられないかと考えるうちに、ビーチで拾ったごみを作品にするアイデアが浮かびました。プラスチックごみを食べてしまった魚をモチーフとした作品をきっかけに、ビーチクリーンもライフスタイルの一部として考え生活している人達が、僕の活動に興味を持ってくれるようになったんです。 ── アメリカや台湾でのグループ展示に参加したり、2021年にはコスメキッチンOMOTESANDO店で展示をしたりなど多種多様な場所で作品発表を続けるhi-dutchさん。作品を観た人々からはどのような反響が寄せられますか? 作品を観た子供たちが興味を持ってくれることが多いです。「可愛い」という純粋な感想をきっかけに、家族で海のごみについて考え直してくれるととても嬉しいですね。今の子供たちは学校で地球環境について学習する機会があり、大人顔負けの知識を持っている子も多くいます。
海の環境問題をテーマにした僕の作品は、売上の10%をサーフライダーファウンデーション(※)という海岸環境保護団体に寄付しているんです。アートに対する評価というのは様々ありますが、僕は自分の作品の価値を上げていけば必然的に寄付額も増えていくと考えているので、多くの人に評価いただきたいと思っています。僕の作品が海について考えるきっかけになればうれしいです。 (※)https://www.surfrider.jp/
自分の活動が未来へとつながり、「未来のサーファーがごみのないビーチでサーフィンができていたら最高だ」と話すhi-dutchさん。陸であっても海であっても人間が出したごみが行き着く先は、私たちが暮らす地球の海。私たちの行動の一つひとつが地球環境に影響を与えるということを今一度見直し、ごみを分別するなど小さなアクションからトライしてみてはいかがでしょうか。