「お花見、歓迎会・懇親会」の開催率29.1% 慣習的な開催は限界? 訪日外国人と仲間うちが活況
Q1.「お花見」または「歓迎会・懇親会」の開催状況はいかがですか?(択一回答)
◇開催率、2年連続で3割を下回る 2024年に「お花見、歓迎会・懇親会」を開催した(予定含む)企業は29.1%(4,578社中、1,336社)だった。2023年(2023年4月調査)の27.9%からはわずか1.2ポイントの上昇にとどまり、コロナ禍前の51.8%を22.7ポイント下回った。コロナ禍での生活様式の変化が浸透し、開催する企業の割合は回復が進んでいない。 規模別では、大企業の開催率は36.7%(403社中、148社)なのに対し、中小企業は28.4%(4,175社中、1,188社)にとどまり、大企業が8.3ポイント上回った。 コロナ禍前(2019年)は大企業の実施率が63.3%、中小企業が50.1%だったが、コロナ禍の2022年はそれぞれ4.4%、5.5%まで激減した。2023年は大企業が34.8%、中小企業も26.9%に戻したが、以降の回復は鈍く、2024年は1.9ポイント、1.5ポイントずつの上昇にとどまった。 コロナ禍前の開催率には、大企業が26.6ポイント、中小企業が21.7ポイント届かず、一度変化した生活様式が元に戻るには、まだまだ時間がかかりそうだ。
Q2. 貴社では、「歓迎会・懇親会」について、現在制限を設けていますか?(複数回答)
◇制限なしが9割 Q1で「今年開催した(予定含む)」と答えた企業のうち、1,324社から回答を得た。 最多は、開催に伴う「制限は設けていない」の90.4%(1,198社)だった。前回調査(2023年4月)の78.9%を11.5ポイント上回り、開催企業の9割以上はコロナ禍前と同様、制限のない宴会形式で実施していることがわかった。 一方で、実施に際して何らかの形で制限を設けている企業では、「二次会の開催を制限している」が最多の75社だった。ただ、実施企業全体に占める割合では5.6%にとどまった。以下、「滞在時間に上限を設けている」が40社(構成比3.0%)、「参加人数に上限を設けている」が32社(同2.4%)の順。