高校野球の”最強校”だが…プロ野球の世界で苦しむ大阪桐蔭出身の選手6人
柿木蓮
投打:右投右打 身長/体重:181cm/87kg 生年月日:2000年6月25日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2018年ドラフト5位 大阪桐蔭高で春夏連覇した2018年、背番号「1」を背負っていた柿木蓮。だが、プロの世界では苦しんでいる。 根尾昂(現:中日)や藤原恭大(現:ロッテ)などと同じ世代で、甲子園に4回出場した柿木。ただ、3年春のセンバツでは背番号「1」を背負って優勝を果たしたものの、決勝のマウンドは根尾に譲るなど、悔しい大会となった。 そんな柿木が大活躍したのは、同夏の甲子園。1回戦の作新学院(栃木)との試合で9回1失点完投勝利を収めると、準決勝の済美(愛媛)との一戦では9回2失点(自責1)完投勝利を記録した。 運命の決勝・金足農(秋田)との試合でも柿木の投球は冴え渡り、9回2失点完投。見事に優勝投手となり、チームを春夏連覇に導く立役者となった。 その後、柿木はU-18の日本代表にも選出され、ドラフト5位で北海道日本ハムファイターズに入団した。 プロ入り後の3年間はファームで実戦経験を積み、プロ4年目の6月11日・中日戦でプロ初登板。しかし、同年オフに戦力外通告を受け、育成落ちとなった。 昨季はリリーフとして二軍で33試合に登板し、防御率2.21をマークしたが支配下復帰とはならず。今季も二軍で好投を見せているが、支配下には至っていない。 2018年夏の甲子園の優勝投手が、窮地に立たされている。
香月一也
投打:右投左打 身長/体重:176cm/83kg 生年月日:1996年4月16日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2014年ドラフト5位 大阪桐蔭高のクリーンナップとして活躍した香月一也。今季でプロ10年目となるが、未だに一軍での活躍はできていない。 大阪桐蔭高では、夏の甲子園に2回出場。2年夏の甲子園では二塁手として出場し、打率.455(11打数5安打)と打撃力の高さを発揮した。しかし、チームは3回戦敗退となり、悔しい大会となった。 そんな中、3年夏も甲子園出場を果たすと、チームは全国制覇を達成。香月は同大会の全6試合で「3番・三塁」でスタメン出場し、打率.444(27打数12安打)、1本塁打、10打点と優勝に大きく貢献した。 その後、U-18の日本代表にも選出された香月。迎えたドラフト会議では千葉ロッテマリーンズから5位指名を受け、プロ入りを果たした。 しかし、プロ入り後は打撃が沈黙した。高卒5年目にはプロ初本塁打を記録したが、同年も26試合の出場で打率.152、1本塁打、3打点と振るわず。 翌2020年9月には澤村拓一とのトレードで、読売ジャイアンツに移籍。すると、2021年には39試合に出場し、打率.203ながらも3本塁打、6打点をマークした。だが、きっかけを掴むことはできず、昨オフには戦力外となった。 今季からは育成選手としてオリックス・バファローズでプレーしているが、ファームでも打率は2割台前半。果たして、ここから巻き返すことはできるのだろうか。