【ネタバレあり】衝撃の結末に驚愕する! どんでん返し映画5選!
逃げ場なき天才ハッカーが繰り出す究極の一手とは?『ピエロがお前を嘲笑う』
幼くして世界を繋ぐ情報網の魅力に取り憑かれた主人公ベンヤミンは、やがて腕を磨き、超絶ハッカーとして知られる存在に。個々の能力に秀でたシュテファン、パウル、マックスらとグループを組み次々と愉快犯的なサイバー犯罪を繰り広げるのだが、ネット空間のカリスマ、MRXが仕掛けた罠にはまり、とある死亡事件の容疑者として追われ、さらに顔写真や位置情報までもが筒抜けとなる事態に。逃げ場がないと観念したベンヤミンは出頭し、捜査官の前で経緯を洗いざらい告白しはじめるのだがーーー。 【ここからネタバレ】 証人保護プログラムと引き換えに、国際手配されたMRXを罠にはめて逮捕へと追い込んだベンヤミンだが、その後、捜査官は彼が多重人格者であり、シュテファン、パウル、マックスはすべて彼が作り出した別人格だと特定。しかし実は、そう思い込ませることこそが、ベンヤミンの仕組んだ計画だったという周到な二段構え。デジタル世界の攻防や取引を、あえて仮面を被った怪しげな者たちの集いとしてアナログ風に描くなど、映画ならではの趣向を駆使してドラマ性を際立たせた秀作だ。
眠らない夜をワケあり刑事が傷だらけで駆け抜ける!『スリープレス・ナイト』
2011年のフランス映画のリメイクにあたる本作は、ラスベガスで起こった輸送車の襲撃シーンで幕を開ける。それを企てた刑事コンビのヴィンセント&ショーンは積まれていたコカインを手に入れるも、やがてヴィンセントは息子を人質に取られ「コカインを返さなければ殺す」と脅される。だが、取引場所へ向かう前にコカインをトイレの天井に隠したのが運の尽き。前々から彼を汚職刑事としてマークしていた内務調査課のジェニファーによって発見されてしまう。その追って追われての複雑な相関図に凶暴なギャング組織までもが絡まり、事態はますます予測不能の渦へ……。 【ここからネタバレ】 やがて対峙したジェニファーにヴィンセントが明かしたこと。それは彼自身が潜入捜査官として2年もの間、汚職刑事になりすまし、全容解明のため命がけで奔走してきたという事実だった。ヴィンセントは執拗に追いかけてくる敵を倒して息子を救出し、一方、相棒のダグがギャングと内通していることに気づいたジェニファーも激しく横転する車の中で生き延び、なんとか彼を逮捕する。出世作『ピエロがお前を嘲笑う』の監督らしい二転三転する展開が魅力を放つ一作だ。