「ずっとレギュラーを張ってきた自負あります」巨人・坂本勇人、FA大山にラブコールも定位置争い負けん
巨人の坂本勇人内野手(35)が26日、都内の球団事務所で契約更改し、1億円減となる年俸5億円の単年契約でサインした。18年目で最大の減額を「当たり前だと思う」と受け止め、打棒復活へ決意。阪神から国内FA権を行使し、巨人が獲得を目指している大山悠輔内野手(29)については「いい子なので来てほしい」と共闘を願った。 視線はすでに来季へ向いていた。坂本はさっぱりとした口調で切り出した。「ダウンは当たり前のことだと思います。複数年(契約)にしてくれとも言わなかったですし、1年、1年が勝負と思ってやりたい」。109試合の出場で、打率2割3分8厘はプロ入り後ワースト。ゴールデン・グラブ賞を獲得した三塁守備で何度もピンチを救っただけに、打撃の復活が来季のテーマになる。 チームは阪神からFA宣言した大山の獲得レースに参戦している。実力と人間性を知っているだけに「大山くんはいい子なので来てほしいと思います」。ラブコールを送る一方、一塁、三塁をこなす大山は定位置を争うライバルになり得る存在だが、「当たり前のこと。ジャイアンツは常に勝たないといけないチーム。僕もそこでずっとレギュラーを張ってきた自負もあります」と誇りを口にした。 通算2500安打に残り85本、通算300本塁打に同5本に迫る。2つの金字塔も「普通に来年、達成はしないといけない数字」と、あくまで通過点とした。「野球がうまくなりたいというのはずっと変わらない。野球がうまいなと思ってもらえるように頑張ります」。衰え知らずの情熱を胸に、まだまだ巨人の中心で躍動する。(内田 拓希)
報知新聞社