地方創生の新しい形。石川県小松市。地元学生が全国バウムクーヘン1位に輝いた老舗と手を組んだ理由
地方創生の新しい形。石川県小松市。地元学生が全国バウムクーヘン1位に輝いた老舗と手を組んだ理由
様々な地方創生の形がある中で、スイーツメディアとしてお手伝いをしている石川県小松市との取り組みについて紹介させていただきます。バウムクーヘンの老舗である小松市の明月堂さん(ツキトワ)と一緒に、小松市の大学生が被災した石川県を応援するようなプロジェクトを立ち上げました。小松市は石川県の第二都市として、2024年3月には北陸新幹線が開通し、小松駅が新しくなり、駅には「Komatsu Nine」が誕生し活気あふれる場所になろうとしています。その新幹線開通のお祝いムードを壊してしまったのが、能登半島地震でした。「同じ石川県として、石川を盛り上げたい」そんな想いを公立小松大学の学生たちと、バウムクーヘンの老舗である「ツキトワ」が手を組み、新しいバウムクーヘンを開発しました。我々スイーツメディアufu. がデザイン、商品設計やコンセプトを。学生たちが地元や外国人、全国の人に愛される商品設計を考えました。
コロナ禍で一時は廃業寸前に、、、ピンチをチャンスに! バウムクーヘン全国1位を取った竹田夫妻の意地と情熱
あのユーハイムが主催するバウムクーヘン博覧会の「ファイナルクーヘン総選挙2024年春」で全国一位に。その結果を受けて、石川県の県知事に表敬訪問することにもなった竹田夫妻。米粉を使ったサクふわのバウムクーヘンやしっとりしたバウムクーヘンは、一度食べたら忘れられない美味しさです。何より大きな特徴は「口どけ」。小松の老舗洋菓子店「明月堂」が手掛ける「baum shop & café ツキトワ」。三代目の竹田さんが「明月堂(ツキ)を中心にたくさんの人の輪(ワ)を生み出したい! 」という思いで2022年3月にオープン。実はコロナ禍では廃業の危機に直面していました。売上のほとんどは、結婚式や法事の際に用いられる引菓子の卸売販売によるもの。少子化に伴う結婚式の減少、規模の縮小など売上減に歯止めがかからず、コロナが追い打ちをかけ廃業間近に。そこで他社の商品や自社の商品の強みを分析し、新しいことを恐れずにチャレンジ。会社を復活させていく竹田夫妻の意地と情熱がありました。美味しさの秘密は、素材と焼き方。素材は原価高騰しているものの、素材のグレードを落としたりせず、味を守りながらも常に試行錯誤し進化し続けているのがツキトワ。バウムクーヘンを焼く機器は創業以来変わらず、年季の入った機器こそ美味しく焼けるそう。そしてこの焼きに関しては、一手間を加えたり、職人がその日の気候に合わせて焼き時間を調整するなど最高の焼き加減を実現。その小さな差で圧巻の口どけが生まれます。能登、金沢、小松。それぞれの食材の豊かさは感動するレベルに。