中国、今年66回目のロケット打ち上げ–2023年の68回に近づく
中国の宇宙開発スタートアップの星河動力(Galactic Energy)は現地時間12月19日、「谷神星1号(Ceres-1)」ロケットを打ち上げた。また、中国では4機の合成開口レーダー(SAR)衛星も打ち上げられた。 Ceres-1は、山東省近くの移動式海上プラットフォームから4機の「天啓(Tianqi)」衛星を打ち上げた。この衛星は民間企業の国電高科(Guodian Gaoke)によって構築されるIoTコンステレーションの一部となる。 今回のCeres-1の打ち上げは16回目、うち15回が成功。海上打ち上げは4回目となる。Galactic Energyは、2025年にケロシンと液体酸素を燃料とするロケット「智神星1号(Pallas-1)」をデビューさせる予定だ。同ロケットは地球低軌道(LEO)に8トンのペイロードを投入できる。 12月16日には「長征2号D」ロケットが太原衛星発射センターから打ち上げられた。ロケットには銀河航天(Galaxy Space)が開発した4機のSAR衛星「宏图2号(Hongtu-2、Piesat-2)」が搭載され、予定軌道に投入された。 これらは、2024年の中国における65回目と66回目の打ち上げとなり、260機以上の衛星が軌道に投入された。同国は2023年にはロケットを68回打ち上げて、221機の衛星を投入している。
塚本直樹