《現地リポート》「ハロウィーン目的で渋谷に来ないで!」と区長が直訴するも「コスプレ大好き外国人」が急増中...記者が見た「ヤバすぎるカオス」
コンビニの酒類コーナーもビニールシートで“完全閉鎖”
さらに、道ゆく人びとを釘付けにしていたのが、牛をモチーフとした女装姿で歩いている男性だ。渋谷ハロウィンに参加する理由を、恥ずかしそうに語る。 「自分はふだん埼玉の工場で働いてますが、年に数回、こういうイベントの時に女装するのが楽しみなんです。たしかに渋谷区は自粛を呼びかけてますが、あくまでコスプレを楽しんでるだけだし、誰にも迷惑はかけてないと思ってるので…。 ちなみに今日の衣装は『シリコンバスト』といって、服みたいに着てるんですけど、これZカップなので8キロもあるんですよ。去年からこの衣装でイベントに参加するようになりましたが、さすがに重くて肩が凝りますね(笑)」 その一方で、渋谷ハロウィンで問題になっているのが路上飲酒や路上喫煙だ。渋谷センター街沿いにあるコンビニを訪れてみると、酒類コーナーは「路上飲みはやめてください」との張り紙と一緒に、ビニールシートで覆われていて“完全封鎖”されていた。 そうした影響もあり、路上飲酒を見かけることはほとんどなかったが、路上喫煙をする外国人は何人か目撃した。そんな彼らも巡回するスタッフに注意されると、仕方なくタバコの火を消しており、渋谷区の努力の甲斐もあってか、街の治安は維持されていた。
夜が更けるにつれてコスプレ外国人が“急増”
だが一方で、夜が更けるにつれて、色鮮やかな仮装姿の人びとがだんだんと増えてきた。渋谷センター街を歩いていると、アニメ「ONE PIECE」のルフィやゾロのほか、アニメ「東京リベンジャーズ」の特攻服姿の人たちとすれ違うが、その半分以上が外国人だ。彼らに取材を申し込むと、快く引き受けてくれた(一部、翻訳アプリを利用)。 「仕事の都合で1年前に日本に来てすぐに『渋谷ハロウィン』の存在を知りました。もともと自分は日本のアニメが大好きで、小さいころは『NARUTO』にハマったし、『DEATH NOTE』で日本語を勉強したりもした。本当は自分の好きなアニメのコスプレをしたかったけど、結局はすぐに衣装が揃う『スパイダーマン』のコスプレにしました(笑)。渋谷ではハロウィンはお休みしますとか言われてるけど、1年に1回のイベントだし、自分が楽しめたらいいかなって思ってます」(20代・男性・インド) 「これは『雪の女王』というアンデルセンの童話に出てくるキャラクターのコスプレです。去年、初めてベトナムから旅行にきて渋谷のハロウィンを知って『私もやってみたい!』という気持ちになり、初めて今年チャレンジしてみました。最後まで楽しみたいです」(20代・女性・ベトナム)
ナース姿のミニスカ外国人も…
「私は中国人だけど、日本のアニメが大好き。なかでも『[推しの子]』『ONE PIECE』『NARUTO』『進撃の巨人』はめちゃくちゃ好き。ふだんは彼とスペインで暮らしてて、今回は渋谷でコスプレを楽しむために1週間旅行しにきました。みんなに写真撮ってもらえてすごく嬉しいです!」(20代・女性・中国) 後編記事『「仮装なんて外国人しかしないっすよ」若者の“渋谷ハロウィーン離れ”が進む「理由」...一方で「新宿二丁目」は酒を求める人々で「大盛況」』では、夜が更けるにつれてカオス化していく渋谷の様子とともに、それと対照的に”異常な盛り上がり”を見せる新宿二丁目エリアをリポートする。
マネー現代編集部
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