佐々木朗希 米メディアも動向を連日注視 米記者は「決定は数日以内」と投稿していた
ロッテは9日、佐々木朗希投手(23)が大リーグ球団へ移籍するのためのポスティングシステムを申請する方針を固めたことを発表した。海外FA権を持たない選手が大リーグ移籍するための制度で、申請手続き後に全30球団に告示され、入団交渉が可能になる。 チームは今季71勝66敗6分けの3位で、CSファーストSで日本ハムの前に敗退。シーズン終了後、松本尚樹球団本部長は佐々木のメジャー挑戦について「入団当初から毎年話をしているので、今年もそういう話をすることになる」と語っていた。佐々木は越年交渉となった今年1月27日の契約更改後、「将来的にメジャーリーグでプレーしたい思いはある。入団当初からメジャー挑戦の夢は球団に伝えていた」と明かしていた。 7日には全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のXで「ロッテの佐々木朗希選手に関する決定は、今後数日以内に発表される予定」と記し「複数の幹部は、早ければ今週中にもそうなる可能性があると考えている」と投稿していた。 この日もMLB公式サイトの若手有望株を特集するコーナー「MLBパイプライン」が佐々木を特集した。同サイトのポッドキャストに「もし佐々木朗希がプロスペクト(有望株)だとしたら、トップ100プロスペクトの中でどこにランクされますか?」との質問が寄せられたとし「日本人のファイア・ボーラーへの関心は以前から高かったことは言うまでもない。しかし、この23歳の右腕が今オフに渡米する可能性があるため、今この質問はより大きな意味を持つ」と紹介。「彼のスタッツ(打てないスプリットと優れたスライダーと並んで、彼は100マイルを超える速球を投げる)のコンビネーションと、ゾーン内にすべてを投げ込む能力は、我々のトップ100の中で彼を№1のプロスペクトにするだろう」と現状の有望株100人の中でトップの実力と位置づけた。 それ以外にも大リーグ公式サイトは1日に今オフのFA選手トップ25を選出。日本選手はアストロズからFAの菊池が20位に入り、プラスワンの「ボーナス枠」としてロッテからポスティングシステムで挑戦する可能性がある佐々木も紹介されていた。 25歳未満の海外選手の獲得に使える資金は、球団ごとに総額が制限されてマイナー契約しか結べない。そのため、譲渡金は1~2億円程度にとどまるとみられる。 昨オフ、オリックスからポスティングシステムを使ってドジャースに移籍した山本由伸(移籍時、25歳)に関しては、オリックスに約72億円の譲渡金が渡った。