【日経平均株価考察】底打ち感があるが、乱高下もあり注意は必要
200日移動平均線、25日移動平均線を回復
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線という主要な移動平均線をいずれも割ってしまっていたことから、これらの回復があるかどうかが注目されました。実際には、連休明けの13日(火)には陽線となって200日線に近づきます。その後はさらに上昇すると、週末には200日線を上抜け、さらにその上の25日線も回復しました。 今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。8月上旬に大きく下落しましたが、底を打って反発しています。7月11日に終値として最高値(4万2224円)を付けた後、8月5日の急落(3万1458円)まで1万0766円下げました。しかし、その後16日までに6604円戻しました。現状は「半値戻し」といったところです。「半値戻しは全値戻し」とも言います。さらなる反発に期待したいところです。 まずは直近の戻り高値である7月31日の高値(3万9188円)を回復できるかどうかがポイントになります。ここを突破すると、7月11日の最高値(4万2224円)まで目立った節がないことから、するすると上昇する可能性もあります。逆に、このあたりは過去にもみ合ったところで、売買も積みあがっていることから、抜けるのにパワーがかかるかもしれません。その場合でも、200日線などを上回っている限りは、目線は上に持っていていいでしょう
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃