連勝か、初白星か!赤の誇りと青の意地の激突 第2ラウンド! 名古屋グランパスU-18×鹿児島城西高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグWEST第13節】
鹿児島城西高校をキャプテンとして束ねるのは、守護神を託されているゴールキーパーの藤吉純誠だ。「声は自分の持ち味です」と言い切るように、とにかく1試合中途切れないコーチングとチームメイトを鼓舞し続ける声は圧巻。それでも本人は「チームを盛り上げるだけではなくて、もっと具体的にコーチングして、もっと失点を減らさないといけないので、まだまだ全然ですね」と謙虚な姿勢を崩さない。
173センチと上背はそこまでないが、ジャンプ力やシュートストップも含めて躍動感のあるプレースタイルも魅力的。なお、参考にしているのは鳥栖のパク・イルギュとのこと。「あの選手は背後のケアもしますし、勝利に対しても貪欲なので、そういうところをもっと真似していきたいなと思っています」と同じ九州のJクラブで活躍を続ける名手もお手本に、勝利を引き寄せるための努力を重ねている。
ディフェンスラインで奮闘を続けるレフティ、柳真生も印象的なプレーを披露している。もともとはボランチが主戦場だったが、リーグ戦では一貫して左サイドバックで登場。「左で持った時に、(中村)玲音との関係性でクロスも上げられますし、対角のフィードも蹴れるので、そういうところは武器なのかなと思います」と本人も語った通り、正確な左足で攻撃の起点を創り出している。
もう1つの武器として携えているロングスローは、今年に入って投げ始めた代物だ。「ロングスローはそこまで投げていなかったんですけど、今年の春の遠征で『1回ロングスローを投げてみろ』みたいになったら結構飛んだので、そこから投げています」。鹿児島城西のセットプレー時には、キッカーもスローワーも務める柳の“左足”と“両手”から目が離せない。
前述したように初めてのプレミアを戦っている鹿児島城西は、結果こそなかなか付いてきていないものの、このリーグで経験を重ねることの重要性を指揮官は痛感しているようだ。
「生徒たちはメチャクチャ楽しそうですよ。やっぱり日常のトレーニングからのパススピードも上がりましたし、倒れてもすぐ立ち上がることも当たり前のようにできるようになってきますし、百聞は一見に如かずどころじゃないですよね。それ以上のものがあります。毎日のバチバチ感は自分も練習していて楽しいです」(新田監督)
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