【MotoGP】マルケス、またしても予選Q1行き。でもカタルニアでの苦戦は「予想していた」と慌てず
マルク・マルケス(グレシーニ)はMotoGP第6戦カタルニアGPの初日に苦しみ、予選Q2へ直接進出できない結果に終わった。ただ、今回の苦戦は彼にとって予想できていたもののようだ。 【リザルト】MotoGP第6戦カタルニアGP 初日結果 マルケスは今シーズンからドゥカティ陣営に加わると、瞬く間に適応を進めて上位争いに進出。直近2戦では優勝争いも繰り広げていたため、カタルニアGPでドゥカティでの初優勝を記録するのではないかとも予想された。 しかし実際に走行が始まると、マルケスはFP1でこそ2番手となったが、予選Q1とQ2の振り分けが行われるプラクティスでは、12番手タイム。Q2への直接進出を逃す結果になってしまった。 ただ今回の苦戦はマルケスにとっては予想の範疇だったようだ。彼はカタルニア・サーキットでは“2回しか”勝っていないため、今週末に向けてさほど大きな期待を抱いていなかった。 「今日の状況は、僕らが予想していたモノだよ」 何が上手くいかなかったのかをセッション後に尋ねられたマルケスは、そう答えた。 「もちろんそれは避けようとしたけど、ここバルセロナでは苦戦するだろうと予想していたんだ」 「予想していたよりは苦戦しなかったよ。レースペースも、ミディアムタイヤでの走りも悪くなかった」 「だけどタイムアタックで僕たちが0.1秒差でQ2行きを逃してしまったのも事実だ。明日は最悪の、そして悪夢のようなプラクティス(とQ1)になるだろう」 マルケスはカタルニアGPでの苦戦の原因については、ドゥカティのマシンでのブレーキングにあると話している。この点は2023年型に乗るライダーにとって共通の不満でもあった。 そしてマルケスは、自らのライディングスタイルとバイク、その両方を2日目に向けて見直して、改善策を見つける必要があると語った。 「僕のスタイルは“特別”でね。ほとんどのコースでそれは上手くいってくれるんだけど、カレンダーの3~4つのコースではそれがあまり上手くいかないところがあるんだ」 マルケスはそう語る。 「もっとも、それでも3~4つのコースだけだというのは良い点だけどね。ただ、明日に向けてはもっと理解を深める必要がある」 「今朝の走行(FP1)ではとても良い感触だったんだ。でも午後(プラクティス)では、どういうわけか3回目の走行であまり良い感じではなかった。ただ今朝はライディングスタイルも上手く機能していたんだ。だから(ライディングスタイルとバイク)両方の面から取り組んでいく必要がある」 なおマルケスは第5戦フランスGPでも初日にセットアップを外してしまい、予選はQ1行きが決定し、13番グリッドに留まった。ただスプリントレースと決勝ではともに追い上げて2位という好結果を残している。 カタルニアGP初日の状況は、前戦フランスGPと比べてどうだったのかと訊かれた際には、フランスGPで上手くいかなかったこと(セットアップ変更が機能しなかったこと)をチームが知っていたことが、今との違いだと彼は語った。 そして2日目以降のレースに向けてマルケスは、5~7位でのフィニッシュが狙える力はあると話した。 「予選次第だけど、例えば良い予選にできて3列目あたりからスタートできれば、僕らのポテンシャルは現時点で5~7位になれるものがあると思う」 「良くは無いけれど、ここモンメロでなら良い結果だ。KTMやアプリリアがここでは上手くいっているみたいだからね」 「ここはまた別のコースだし、カレンダー全体に向けてバランスを見つけていく必要がある。ここでは他のコースよりも苦戦してしまっているけど、そんなに離されてはいないよ」
Lewis Duncan