「エンポリオ アルマーニ」の最新コレクション。しなやかに、エレガントに、男を美しく魅せる服
身に纏った人の、その一挙手一投足をも美しく魅せる。それが優れたファッションの役割だ。 ▶︎すべての写真を見る しなやかな上質素材と豊かなドレープ、そして身体と布との空間が計算し尽くされたエンポリオ アルマーニの服は、Feel so Goodな着心地だけじゃない。 着る者の動きに追随し、2024年春夏のテーマ「月光」も相まって、男の躍動美を艶やかに浮かび上がらせる。
大自然の美を宿した普遍のエレガンス
闇夜に月光が照らし出す自然の情景やイブニングスタイルからインスパイアされた2024年春夏コレクション。 しなやかな上質ウールを用いたブラックのチェスターコートは、左身頃にイチョウがモチーフの透かし刺繍が同色で大胆に施され、新鮮なエレガンスを演出。 約2億5000万年前に誕生した世界最古の原生樹種イチョウは、ジョルジオ・アルマーニ氏が追求するタイムレスなエレガンスの象徴として登場。 月光に照らされたような馬の輪郭を描いたスカーフが揺れ動き、躍動美を添える。
夜だけではないイブニングの可能性
本来は夜間用の礼服であるイブニングスタイル。だが、夜は毎日訪れるものであり、イブニングは日常着であると捉えるエンポリオ アルマーニは、時間帯やドレスコードにとらわれずに提案。 ショールカラーのタキシードジャケットは、コートと同じく、まるでイチョウの葉が舞い落ちるような透かし刺繍が施されており、ドレッシーながらも軽やかな雰囲気だ。 Tシャツによるオールブラックのドレスダウンもスタイリッシュにきまる。
ロマンティックな詩情溢れるジャケット
闇夜に浮かぶ月のような繊細なトーンのベージュに染めたシルク混ファブリックを用いたショールカラージャケットは、今季のランウェイにも登場。 全体に優美なタッチのアイリス(アヤメ)がジャカードで織り込まれており、月明かりに照らし出されるように光の加減で浮かび上がるさまがエレガントだ。 前合わせの深い1つボタンのダブルブレスト仕様により、ショールカラーは立てるとマオカラーのようにも。コレクションにどことなく漂うオリエンタリズムが宿る。 Tシャツに羽織っただけで絵になる、詩情豊かな一着だ。