クルーズ船「ルミナス神戸2」運営会社が経営破綻 新型コロナウイルスの影響も
兵庫県神戸市の神戸港沖合を周遊するクルーズ船を運航する運営会社「ルミナスクルーズ」が2日、神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申請、受理されたと発表した。帝国データバンクによると、負債は約12億4300万円。新型コロナウイルスの影響で民事再生法の適用を申請したクルーズ会社は初めてだという。 【ノーカット】新型コロナ感染拡大への対応を説明 安倍首相が会見 (2020年2月29日)
発表によると、ルミナスクルーズは国内最大級のレストランシップである「ルミナス神戸2」によるレストランクルーズ事業を行ってきており、関西をはじめテレビCMでもよく知られている。 しかし、2018年の大阪府北部地震や同年の台風21号の被害などの自然災害が続き、2019年も台風による欠航が相次いだ。
また、燃料価格の高騰から資金繰りが悪化。インバウンドへの依存はほぼなかったが、今年の1月以降は新型コロナウイルスの余波とみられる多数のキャンセルが発生した。 ルミナスクルーズは「このまま現状を放置すれば、債権者の皆様方に多大な御迷惑をおかけすることが必至でありましたので、本日、民事再生手続開始の申立を行うこととした次第です」としている。 「ルミナス神戸2」は、2日より運休。運休中のレストランクルーズは、神戸港で別のクルーズ船「コンチェルト」を運航するファースト・パシフィック・キャピタルの支援による代替クルージングを提供するとしている。