【第3回WUBS】日本の王者白鷗大、歴史的4冠達成を視野に迎える新年度【リバイバル記事】【バスケ】
昨年度の白鷗大は、5月のスプリングトーナメントで準優勝した後、初出場の第2回WUBS(Sun Chlorella presents World University Basketball Series=世界大学バスケットボール選手権)でも準優勝と成果を挙げ、秋の第99回関東大学バスケットボールリーグ戦(以下オータムリーグ)と第75回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)で二冠を達成して1年間の活動を終えた。今夏、8月10日(土)から12日(祝・月)にかけて国立代々木競技場第二体育館で開催される第3回WUBSには、日本の大学王者として臨むことになる。 ※この記事はWUBS2024開催が発表となった今年4月に月刊バスケットボールWEBで掲載した内容です。 昨年同様にハイレベルな戦いが予想される第3回WUBSは、白鷗大にとって前回唯一敗れた相手であるディフェンディング・チャンピオンの国立政治大学(チャイニーズ・タイペイ/以下NCCU)に借りを返す機会だ。その背景に加えて新チームの成長ぶりなど、見どころや参加意義の多い大会に違いない。
総合力の高いプレーメイカー佐藤涼成、ポーグ健らのリーダーシップやいかに
白鷗大は、好成績を残した昨年度のチームから、大黒柱としてチームをけん引してきた身長193cmのフォワード脇 真大(3月に琉球ゴールデンキングスと契約[昨年12月から特別指定選手として活躍])や、190cmのパワーフォワード嘉数啓希(3月に鹿児島レブナイズと契約)、203cmのセンターでディフェンス面の奮闘で大いに貢献したシソコ・ドラマネらが卒業。それでも新年度のチームには得点、リバウンド、アシストと幅広い活躍を見せる173cmの3年生ガード佐藤涼成をはじめ、国内の大学バスケットボール界のエリートタレントが在籍している。新年度のキャプテンはガードの小畠一真(175cm/4年)が務め、パワーフォワードのポーグ健(188cm/4年)が副キャプテンの役割を担う。 最上級生の2人がけん引する新チームは、現時点でも多くの話題を提供している注目チームだ。3月26日に発表された第47回李相佰盃日・韓大学代表バスケットボール競技大会の男子代表には、佐藤のほか陳岡流羽(SG/186cm/4年)、境アリーム(C/196cm2年)の3人が名を連ねている。戦力的には、彼らが成熟度を増していくのと同時に、インカレで優秀選手賞に輝いた留学生のジョエル モンガ(202cm/3年)は、インサイドでの存在感をいっそう増してくるに違いない。さらには新入生にも、FIBA U19ワールドカップ2023で日本代表の史上初のベスト8入りに貢献したシューターの小川瑛次郎(SG/185cm/羽黒高)や、仙台大明成のキャプテンを務めた村 忠俊(PG/180cm)、そのチームメイトだったウィリアムスショーン莉音(C/198cm)らが加わることも明らかになっている。 昨年度惜しくも逃した3冠(スプリングトーナメント、オータムリーグ、インカレ全制覇)、さらにはWUBSでの初優勝を含む4冠。そんな高みを目指すのは欲張りすぎだろうか。いや、このチームなら、これらはすべて目指すべき妥当な目標設定と捉えるべきだろう。タレントぞろいのチームを、最上級生のリーダーシップと網野友雄監督の指針がどのように導いていくか、非常に興味深い。ちなみにWUBSで白鷗大が王座に就けば、日本勢として初のタイトルとなる。